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2026年7月21日火曜日

イタリアお泊まり山行2026(Refugio Chabod 2,710m)Day2

 山行二日目。

ほとんどの人達が山頂に向けて4時ごろ出発していったので、残った数人のお客さんで7時ごろに朝食。


シャボー小屋の朝焼け


濃いめの美味しいコーヒー、オレンジジュース、ヨーグルト、パンやシリアル、ジャムや蜂蜜、チーズなど山小屋にしてはかなり豪華。

今日はエマニュエル小屋に向かい、そこでランチをして下山するだけなので出発もゆっくり。


広々した食堂

食後テラスに出て、設置されている大きな双眼鏡でグランパラディッソ氷河を覗いてみると、、、いるわいるわ登山者が数珠繋ぎ。

その辺りを何やらレスキューヘリが忙しそうに飛び回っている😨


朝食も満足💕


高山に登るには高すぎる気温、富士登山さながらの渋滞。。。

昨夜同室になったイギリス人女性のパーティは大丈夫だろうかと心配がよぎる。


尾根には人の列🙀

気を取り直し山行茶(マーシテー)を水筒に詰めてもらって、チェックアウトを済ませて8時半に出発。

この日は少し曇り空で、夕方小雨が降るかもと言う予報。


気持ち良い朝の空気


昨日通った橋まで戻り、小川を渡ってマーキングに沿って、剥き出しの荒々しい岩々の間を縫って進む。

緩やかにアップダウンしながら、少しづつ景色が変化していくのが楽しい。


二日目は高所にも体が慣れた


道の脇に咲いている小さいけど色鮮やかで自己主張する花達がなんとも愛らしい。

他にハイカーもほとんどいなくて、聞こえてくるのは水の流れる音だけ。

時折マーモットの感高い鳴き声がするけど姿はない。


氷河に削られた岩


歩きはじめて1時間半経ったけど、全然エマニュエル小屋らしきものは見えてこない。

ここでスナック休憩。

スチーブはちゃっかりシャボー小屋で調達したザッハトルテでご満悦😆


岩を攀じ登る箇所もあり


私は残りのアップルパイでエナジーチャージ。

そこから山道は尾根を南側へと周ったところで、遠くにエマニュエル小屋が現れた、遠〜っ💦


私達の駐車場を見下ろす


まだ余裕で1時間くらいはかかりそうな距離。

あの標識は嘘だったのか、私達の足が遅いのか、謎。


ノーマルルートの南西稜

私がグランパラディッソに登ったのは2009年のこと。

スチーブのスキー友達と一緒にエマニュエル小屋に前泊し、ノーマルルートの南西稜から登頂した(スチーブはその時カナダにいて一緒には登っていない)。

だけど記憶がまばらでほとんど覚えていない😅


遠い〜😭


その時の山頂からの景色は良く覚えているけど、山小屋の記憶は全くなく、谷から山小屋に登ってくる道の方が山小屋から山頂に行くまでよりも辛かったことを思い出した(笑)💧

その頃は私も若かったので毎年4000m峰を登っていて、グランパラディッソは割と余裕を持って登れた方だったように思う。



見たことのないお花
途中マーモットの姿も見かけた


結局エマニュエル小屋に着いたのが11時半(所要時間3時間💧)。

https://www.pngp.it/fr/node/7134


Refugio Vittorio Emanuele Ⅱ (alt. 2,719m)

するとちょうど山小屋の脇の猫の額ほどの平になっているところにレスキューのヘリが降りてきた。

4人のレスキュー隊員が手際よく何やら細長い物体を、ヘリの脇に付いているカゴから下ろしビニールシートに包み直して再びカゴに乗せ、あっという間に飛び立っていった。


ヘリを待つレスキュー隊員


スチーブが何やら誰かと話し込んでいる。

気温が上がりすぎて氷河の状態が危険というので山頂を断念して降りてきたフランス人の男性二人組に話を聞いてみると・・・

3日前に山頂を目指し山小屋を出発して行ったポーランド人の男性二人組の登山者が、いまだに戻って来ず行方が分からなくなっていたらしい。

今朝になって2人共がクレバスに転落して亡くなっているところを発見され、レスキュー隊に病院に搬送されたとのことだった😱😱😱


エマニュエル小屋のテラス


朝シャボー小屋で見たヘリ、今さっきヘリが運んで行った物体の正体、全て辻褄が合う。

それを見てしまったスチーブは顔面蒼白😰


エマニュエル小屋の食堂


それから山小屋でランチにスープを食べたけど、ショックの余りなんだかあんまり味がしなかった😭

本当に最近多発している遭難事故、決して他人事ではない。


ミネストローネ(パン込みで10€)


午後からは焼けるような暑さで危険度も増し、水を補充してとっとと下山開始(12時50分)。

ここからは急な下り道、1時間40分の標識の時間を信じたい。


疑わしい標識🤨


グランパラディッソはイタリア唯一の4000m峰。

あまり登山テクニックが要らない為、高山登山初心者の入門山でもあり、フランスのモンブランが近いこともあってモンブラン登山の為の高度順化トレーニングで登る人が多い。


急勾配が続く下り


とは言っても4000m峰なので氷河もあり、ハーネスをつけてのロープワークやクレバスレスキューの知識、重い登山靴にアイゼンをつけて岩場の登攀技術など、それなりの装備と準備は必須で、体力気力は然り、そこへ天候や状況を瞬時に見極める判断力も問われる。


Pontまでまだまだ遠い💧

そこに加え温暖化の影響で年々山のコンディションは変わり、より難しくなってきている。

山岳ガイドと行くのが賢明だけど、ガイドが居たとて決して安全な山などと言うものは存在しない。


氷河から流れる水


*これは後日談だけど、私達の友人で国際山岳ガイドのYちゃんが、その遭難したポーランド人二人組と同じ日にお客さんを連れてグランパラディッソに登っていた。とても暑い日で氷河の状態が悪かったと言う。そしてその数日後、Yちゃんがまた同じお客さんを連れてモンブランに登頂し無事下山した日の夜に、下山ルートで雨が降ったため落石が発生し、山岳ガイドとお客さんひとりが亡くなると言う痛ましい事故もあり、Yちゃんの余りにもニヤミスな出来事に背筋が寒くなる思いがした*


あちこちに滝


日頃こう言った山の遭難事故は日常茶飯事の場所に住んでいて慣れているとは言え、身近に起こるとやっぱり凍りついてしまう🙀

二人して黙々と歩き、時間通りに無事ポント(Pont alt.1,955m)まで降りてきた。

空気が濃い(笑)

ポントはこの谷の行き止まりで、登山者のための大きな駐車場やキャンプ場、レストランなどがある。


最後の葛折りの山道


ここから私達の車がある駐車場までは川沿いに3キロほど下る。

その前にまたチョコ吉はザッハトルテをどこからともなく買ってきて、この旅3つ目😅


Pont登山口

道すがらグランパラディッソの山々が遠くに見え、いくつもの滝がすごい迫力で渓流に流れ込む。

なんとなく以前の記憶がうっすらと戻りつつ、今回も本当に良い山行だったと感動を噛み締めながら歩いていると、駐車場に着いた(午後4時)。


美しい渓流


少し雲いきが怪しくなってきて途中パラパラしたけど、なんとか最後まで保ってくれた。

着替えて靴を履き替え、汗が引くまで1時間ほど車に積んである椅子を出して休憩(スチーブは読書、私は編み物🤗)


ここでグランパラディッソ山は見納め


それからまた隣のキャンプ場で締めのコーヒーを飲んでから出発。


2回もきたキャンプ場の食堂


帰りは途中で以前も行ったことのあるキャンプ場の中にあるピザ屋さんによる予定だった。

そしたらこの日は残念ながら定休日で、キャンプ場の受付でこのピザ屋さんの姉妹店を紹介してもらった。


イントラドの村


そこで頼んだピザがあまりにも大きくて、お腹いっぱいになり半分テイクアウトして帰ってきた。

トンネルもすいすい抜けて、午後10時半には無事帰宅。


どでかサイズの野菜ピザ(レストラン L’ultimo in La Salle)


山行の疲れもストレスもほとんどなく、お腹も回復し、やり遂げた爽快感と無事帰ってきた安堵感でその夜はぐっすり眠れた。

イタリアのハイキング道の案内板にはいつも困惑させられるけど、最後には美味しい料理でプラマイゼロになってしまうイタリアン・マジック😋


またモンテ・ビアンコがお出迎え


グランパラディッソ国立公園内だけでもまだまだ歩きたい場所がいっぱいあるので、またいつか戻ってきたい。

また来年はどんなお泊まり山行ができるのか、今からすでに楽しみ。


お疲れ!


山小屋の皆さん、そしてスチーブに感謝、月並みだけど健康に感謝🙏



とん

🐾 本日の万歩計アプリ 28,329歩(16.1km)

㊗️ 総合計歩数歩48,040(28.5km)



*懐かしの写真集*

2009年の8月にグランパラディッソに登った時の写真

山頂付近

山頂のマリア像

グランパラディッソ氷河

若い🤣

山頂から見えたモンブラン

エマニュエル小屋

全然変わっていない食堂

Pont



2026年7月20日月曜日

イタリアお泊まり山行2026(Refugio Chabod 2,710m)Day1

今年のお泊まり山行はイタリア🇮🇹


モンテ・ビアンコ

実は今回どこに行こうか候補はいくつかあったけど、決め手になるものがなく迷っていたので、ちょっとチャッピー(Chat GTP)に聞いてみた。

こう言う時はなかなか頼りになるチャッピー😊


Valsavarencheの谷

家から比較的近く、絶景が臨める標高の高い山小屋で、食事も美味しく、3時間ほどのハイキングで行けるところ。。。すると、イタリア・アオスタ州にあるグランパラディッソ国立公園内にある3つの山小屋がヒットした。


グランパラディッソ国立公園


ひとつ目はイタリア最高峰グランパラディッソ(alt.4,061m)登山のベースキャンプとなるエマニュエル小屋(alt.2,719m)。

私は以前の登山時に泊まったことがあり、登山客で混雑するのでここはパス。


駐車場の隣のキャンプ場の食堂で2回目のコーヒー


二つ目は尾根向こうで遠かったので、ここもパス。

三つ目のシャボー小屋『Refugio Federico Chabod』は標高2,740mで、グランパラディッソ山の北西壁と氷河が臨め、サンセットのロケーションもバッチリ、アクセスも歩いて3時間ほど(標高差900m)で危険な箇所もない、そして食事の評判もなかなか良かったのでそれが決め手となった。

https://www.rifugiochabod.com/


周辺地図


チャッピーありがとう🙏


* * * 


朝、快晴☀️6時半に家を出発。


登山口

家から登山口の駐車場まではモンブラン・トンネルを抜けて約50キロ。

途中トンネルも道も空いていて、高速道路を使えばもっと短時間で行けるけど、トンネルの混雑を避けて朝早くに出発したので時間にも余裕があり今回は下道で。

まずはPré St.Didierでコーヒー休憩。

私はカフェラテ、チョコ吉はリストレット(エスプレッソよりも小さくてもっと濃いやつ)。


よく整備されたハイキング道


何はともあれこれがないと始まらないイタリアの旅😍

ここで私は急にお腹が痛くなって何度もトイレに走ることに・・・それまでも体調は良かったのに、心あたりがない💦


ヤグルマギク

そこからしばらく走って小さな村イントラド(Intrad)からグランパラディッソ国立公園へと入って行く。

深く切り立った渓谷を縫うようにして細い道路がどんどん標高を稼いでゆく。

20キロほど走るとシャボー小屋の看板が現れ、登山口の駐車場に着いた。


展望台で休憩


車を停めて、隣のキャンプ場の食堂で2回目のコーヒーブレイク、そこでトイレも借りて出発準備オッケー。

9時半ハイキング開始(alt.1,829m)、標識には山小屋まで2時間45分となっている。


Lavassey 2,194m 分岐点


登山口には湧水が汲める場所もあり、イタリアのハイカーに優しい配慮に感動🥺

よく整備された石畳の登山道をジグザグに登っていると、幾人ものハイカー達が次から次へと登ってくる。

この日は日曜日とあって、どうやら日帰りで山小屋に行く人気のハイキングコースらしい。


イタリア最高峰グランパラディッソ山が顔を出す

午前10時を過ぎると山肌に太陽が差しはじめ急に暑くなってきた。

途中の展望台でスナック休憩。すでに背中が汗でびっしょり💦

さらに登って牛小屋のある分岐点(Lavassey alt.2,194m)から右に折れ、森林限界を過ぎたところで視界が開け、雪を頂いたグランパラディッソ山が姿を現した。


ランチ休憩


12時になったのでランチブレイク。

出発からすでに2時間半、山小屋はまだ見えてこない。

辺り一面に無数の高山植物が咲き乱れ、雄大な山々が連なるハイジの世界。

期待通りの風景にテンションが上がる😍


氷河から流れ落ちる豊富な水


持ってきたバゲットとトマトとアボカドでサンドイッチを作って食べた。

30分の休憩の後、もうひと頑張り💪

お腹の調子も悪くないし、まだまだスタミナも十分。


あとちょっと!


足場の悪いモレーンを進んで行くと沢に橋がかかっていて、渡っていくと1時間40分でエマニュエル小屋となっている。

思ってたよりも近かそうなので、明日はエマニュエル小屋を経由して下山することにした。


シャボー小屋(標高 2,710m)到着!


そこから振り返るとシャボー小屋がすぐ上に見え、10分ほど歩いて到着(13時過ぎ)。

山小屋の大きなテラス席は沢山の人で賑わっていた。


お昼時のテラス

正面にはグランパラディッソ山を始めピッコロパラディッソなど四千メートル弱の山々の大パノラマ⛰️

グランパラディッソ登山を終えて帰ってきた人、日帰りハイキングのグループ、クライマー達、家族づれ・・・お昼ご飯を食べている人、お疲れ様ビールを飲んでいる人、みんなそれぞれにこの絶景を楽しんでいた。


ご褒美のおやつタイム😋


私は前日に作ったアップルパイ、スチーブは山小屋のザッハトルテでおやつタイム。

まだ時間も早く暑かったので、とりあえずテラスで少し昼寝💤


山小屋入口


山小屋のレストランの忙しさが一段落したところでチェックイン。

荷物を部屋に置いて周辺を散策することにした。

ここから更にハイキング道があちこちに延びていて数日間の縦走登山も可能。


山小屋内


グランパラディッソ山に登る北西氷河ルートもあり、少し行ってみたけど落石がありそうなところで引き返してきた。

夕食は19時から。

それまでの間テラスでスチーブは読書、私はビールを飲みながら編み物🤭


グランパラディッソ登山への山道


朝からお腹の調子が悪いと言うのに、あまりにも気分が良かったのでビールは外せなかった(笑)

これが私のいつも悪い癖😅


めちゃくちゃハッピー😀


今回の山行は山小屋に泊まること以外は何も決めていなかったので時間的余裕もあり、その時の天候や体調で行動しようってことで気も楽だったし、旅行から帰った翌日はチョコ吉にもう1日休みがあったので、心からのんびりできた。

夕方になり気温も落ち着き、心地よい風が本当に気持ちいい。


編み物持参


夕食は同室のイギリス人女性と彼女の山岳ガイドと同じテーブルで、二人は明朝4時に山頂にアタックするとのこと。

メニューは前菜にトマトスパゲティか野菜スープが選べ、メインは牛の煮込みとじゃがいも、ピューレとグリンピース。

私は懲りずに赤ワインを注文。

スチーブは高所でアルコールを飲むと眠れなくなるからと言って飲まなかった(ほんまそれ正解😅)


やっぱりイタリア、裏切りません


シャボー小屋はイタリア山岳協会所属の山小屋で、宿泊代もひとり2食付き60ユーロと良心的。

なので個人経営のホテル代並みの料金の山小屋ほどゴージャスではないものの、シンプルかつクオリティも高く、気持ちの良いサービスで大満足だった。


サンセット


特に食後のデザートのテラミスが絶品で、さすがはイタリア恐れ入りました🙇‍♀️

それからみんなテラスに出て、西の空に沈んでゆく太陽と引き換えにオレンジ色に輝きだす山と氷に見惚れていた。


日の出日の入りは山小屋のメインイベント😊


今年の猛暑の影響で標高の高いところでも夜になっても寒くならず、氷河がすごい勢いで溶け続けている。

今まで凍ってくっついていた岩同士が氷が溶けて脆くなり、普通なら雪になる標高で雨が降って、それが落石や雪崩の原因になるため山は年々危険度を増していて、遭難事故も多発しているという事実は無視できない😱


夜になっても寒くならない


宿泊客のほとんどが早朝の山頂アタックを控え9時には就寝していった。

私達もつられて早く寝ることにした。

しかし私はベッドに横になると、アルコールがやっぱりいけなかったのかお腹が張ってゴロゴロして全く眠れず、夜中1時半にトイレに起きた💧

特に高地では気圧の関係で人間の内臓がポテチの袋のように膨れるから、お腹にガスが溜まりやすいってことは知ってはいたけど・・・。


ありがとう!


トイレの後、誰もいない静かなテラスに出てみた。

生ぬるい風が吹いて、見上げると球形の夜空に満点の星達がキラキラと輝きを放っていた。

感動で目頭がうるうる🥺

この美しい地球は私達人類が責任を持って守っていかなければいけないはずなのに・・・。


美しい地球に改めて感動


それからはお腹も落ち着き、部屋の二人が3時ごろ起きて出ていった後、朝まで爆睡した。

Day2に続く。




とん

🐾 本日の万歩計アプリ 19,711歩(12.4km)