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2019年12月28日土曜日

クリスマス・プレゼント(ギタースタンド)

街にクリスマスツリー
思ったよりも3週間の修行疲れを引きずりながら迎えた今年のクリスマス。。。



















新たにできた寿司チェーン店





スチーブの故郷ではクリスマスは1年の中のメインイベントだけど、私はキリスト教徒でもないし、毎年一番忙しいこの時期はクリスマスどころではないので大した事はしない。














今年はスチーブと休みが重なったので久しぶりにふたりで朝寝坊。
午後はイギリスの家族にテレビ電話でクリスマスの挨拶し、夕食は家で何かしようかと考えていた。





これで€40


しかし!冷蔵庫の中は空っぽ、スーパーマーケットもお休み、、、なので近所にオープンした寿司のチェーン店でテイクアウトしてクリスマスディナーにした。

典型的なこっちスタイルのお寿司😅で、コスパ的には悪いけど想定内な味。










そして翌日からまたラーメン屋でのシーズンの仕事が始まった。

今週初め、大雪が降った日にスチーブが調子にのってスキーで危ない所へ行き、滑落してスキーを片方なくすと言うアクシデントに見舞われた。






モダンなインテリアの寿司店内部





その時、本人はもうあかんと思ったくらい右膝と左の肋骨と肩を強打し、真っ青になって帰ってきた。次の日、心配だったので救急病院に走り念のために診てもらうことにした。















先生が軽くエコーを撮って、関節をキュキュと折って「歩けるから大丈夫」って、レントゲンも撮らずにそれで終わり。痛み止めをもらってスキーは2週間のドクターストップ(笑)




久しぶりのスイーツ作りはフォンダン・ショコラ



本人はかなり落ち込んでいて軽率な行動に反省しているみたいだったので、私ももうその事には触れずにおいた。

大事に至らなかったのは本当にミラクルビームのお陰。










そして私には思わぬクリスマス・プレゼントが届いた。。。










狭い家の中でしょっ中大切なギターを引っ掛けては倒していたので、以前からギタースタンドが欲しいけどなぁ〜と迷っていた。












時々Amazonのサイトを見てはやめ、また見てはやめ・・・

1000円くらいの安いのもあったけど、お洒落でインテリアにもなりそうな木製のが気に入り、ちょっと高かったけど、可愛いピックケースにもなるギターの形をしたキーホルダーがおまけに付いているのに負けて、思わずクリックした。

それが今月初め。





自分で組み立てる、簡単・・・






フランスあるある、、、これまた待てど暮らせど届かず、私も忙しかったのですっかり注文した事を忘れていた。














シンプル&コンパクト





以前にも数回ネットショッピングではトラブルに遭っていて、荷物が配達途中で行方不明になったり、何日も経ってからやっぱり在庫切れでした、なんて事はしょっちゅうで、そんな通知があれば即キャンセルすればいいだけで、特にAmazonはすぐに払い戻しに応じてくれるので大して気にも留めていなかった。













そしたら案の定、配達状況のサイトに行ってみると「申し訳ありませんがあなたの注文荷物はどこかで紛失した可能性があります、注文をキャンセルされる場合は下のボタンをクリックして下さい」とあった。






いい感じ💕






ギタースタンド自体まぁどうしても必要だったわけでもなく、ちょっと衝動買いっぽかったので、また部屋に物が増えてしまうと少々後悔の念もあって、だったらとあっさりキャンセルする事にした。













数日後、お金も銀行口座に返金されたので一件落着していた。




可愛いキーホルダーが嬉しい❤️




ホテルの仕事を終えて家に戻ったのがクリスマス・イブ。

すると家に何やらAmazonから箱が届いているではないか!変やなぁ、ギタースタンドはとっくにキャンセルしたはずなのにと思いながら箱を開けてみると、やっぱり中にギタースタンド!










物は少し傷はあるものの、組み立ててみると普通に使えるし、お目当てのキーホルダーもちゃんと付いていた。




イギリスとビデオチャット
クリスマスは家族みんなで食べて飲んでリラックス(笑)



キャンセルしたのにAmazon側がちゃんと処理していなかったのか、行き違いがあったのかは全く定かではないが、銀行口座を調べてみてもその金額が引き落とされている様子もなく、これはもらっておくしかない❗️










使い勝手もいいし、もうギターを引っ掛けて倒す心配もない、キーホルダーも可愛い❤️

これはどう考えてもサンタクロースからのプレゼント。
これだからフランスは嫌いになれない(笑)

ちょっと、ミラクルビームの使い過ぎとちゃうの〜!






2019年12月25日水曜日

キッチン修行2019(その3)

週初めのフェーン風で雪が一気になくなった
遂に終了!

3週目は7連勤。
オープン後は昼と夜のダブルシフトで、夜寮に帰ってくるのは12時過ぎ。











何回か雪も降ったけど1度も滑りには行けず。




週中には仕入れ先のお肉屋さんでパーティー
写真はお肉屋の大将






とにかく毎日が必死で、疲れも感じないほどアドレナリンが出た。その代わりに家に戻った次の日は一日中起きれなかったけど(笑)















トロ〜リとろける熟成2年の生ハム、キロ6千円




久しぶりにフル回転させた頭はオーバーヒート寸前で、休日の度に偏頭痛に襲われ、いかに日頃使っていなかったか、、、それにレストランのオープン時間間際になると緊張で毎回トイレに走らなければならなかったと言う、いかに日頃緊張感のない生活をしていたかが分かる(笑)












レストラン内部





自分の不器用さや要領の悪さに落ち込んだり、このバイトを大変とわかっていて引き受けた事をちょっと後悔したり、夜なかなか寝付けなくて早く家に帰りたいと思った時もあったけど、よくよく考えてみるとそう言う思いをわざわざしにここにやって来たんだって事をすっかり忘れていた。













ずわい蟹のトリフパオ



家族や家のありがたみ、世間の厳しさや人の気持ちを理解する為には、今いる恵まれた環境から一旦外に出てみないとわからない。











寮では若いパティシエの女の子達と仲良くなってスイーツのレシピを教えてもらったり、





寿司カウンター



同室になったアルデッシュ(南中央フランス)出身で水泳のコーチが本業の女性はホテルのプールで働く予定だったけど、勤務2日目にしてやっぱり自分の思っていた仕事とは違うと言ってすぐに辞めてしまったり、











シーフード・セビーチェ






オープンヘルプで来ていたプラハの同じ系列ホテルのスパでマネージャーとして働く女性と知り合いになったり、小さな出会いがたくさんあった。

















私の担当する寿司場には前の週に30代の男子1人、次の週に20代の男子がもう1人新たに入ってきて、私が2週間で覚えた事を彼らに伝えなければならなかった。私が必死になって教えようとすればするほど必死になってくれないのが若い男子。詰め込み過ぎないように、且つプレッシャーを与えながら。。。






スパイシー・マグロ巻き





20代の子はいい子だったので私が去る日にやっとエンジンがかかり前菜料理の仕事は覚えてくれたけど、結局寿司を巻くのが遅くて綺麗じゃないからと言ってチーフチェフに焼き料理の厨房の方に回され、そこで修行を受けることになった。













30代男子はお寿司は経験があるので上手に作れるけど、超マイペースでコミュニケーションを取るのが難しく、私とも馬が合わなくて最後には少し険悪な雰囲気になったりもした。







和食チーム



お隣のフレンチレストランではそんな事を言っている余裕もなさそうにオープンが迫りみんな顔を引きつらせながら朝から晩まで働いている。シェフから厳しく言われ泣いている女の子もいて、まさに体育会系。















こう言う仕事は心から好きでないと続かない。

私も料理に興味はあっても中途半端な気持ちではできないだろうし、こんなハードな日々はもう年齢的にも無理だと思う。高級レストランでは少しでも食材が良くないと破棄しなければいけないし、デザートは毎日新しく作り変える。まだまだ食べれる物を捨てる事に違和感があったりと、ちょっと複雑な一面もあった。





いいシャンパンはまろやかな口当たり






それでも仕事が速く志の高いプロ集団の世界を少しでも垣間見れた事は本当に貴重な体験だったし、とにかく学ぶことがいっぱいあった。















最後の日にはチーフシェフがレストランで出している1本1万円もする自社シャンパンを振舞ってくれて、来シーズンも是非と言ってもらえた事がすごく嬉しかった。










今回の修行は山岳マラソンレースにも似た緊張感があってどこか懐かしい気持ちになり、お腹も引っ込んで禁酒もでき、体力も戻って頭も活性化し、何もかもが大成功だった。

失った自信喪失感も終わってみれば何処へやら(笑)












来年はどんな修行が待っているのか楽しみだー😄
ハッピー・クリスマス‼️






2019年12月15日日曜日

キッチン修行2019(その2)

先週末まではいい天気だった
某星付きホテルのレストランでのキッチン修行2週目が過ぎた。
















寮生活で毎日早寝早起き、体重も徐々に減ってお腹も引っ込んできて、禁酒も順調にいっている。






週末今シーズン近所にできたばかりのカフェで
ココアを飲んでいたら、
アマチュアカメラマンのおじさんに
写真を撮らせて欲しいと言われ、
オッケーしたらココアをおごってくれた😍





私のバイトするホテルは今月20日からのシーズンオープンに向けて着々と準備が進んでいて、みんな緊張感を持ってキビキビと働いている。

こっちもつられて必死に動き回っているのでかなり疲れているはずが、気が張っているせいかあまり自覚症状がない。













寿司シェフのおまかせにぎり




本当に覚えることがいっぱいで、久しぶりに頭をフル回転させているせいで知恵熱が出そうになるけど出ないところがもう中年、そこまで回転数が上がらない(笑)











カジキマグロのたたき





メインのフレンチレストランのカリスマシェフとカリスマパティシエは、オーラを放ちつついつも怖い顔で従業員たちにプレッシャーをかけながら仕事しているけど、朝顔を合わせると全員に必ず握手を求め「サバ?(元気)」と声をかけてくる。















しかも、こんな短期バイトのおばちゃんにまで!
なので職場の雰囲気はいたっていい。やっぱり一流と言われる理由はこう言うところにあると思う。



スズキのお刺身




ホテルで働いているのは半分がフランス人、半分が外国からの季節労働者やワーキングホリデーの若者たち。











料理やお菓子の見習い修行の若い子達もいれば、世界中の同ホテルチェーンを包丁1本で渡り歩いている料理人達もいる。







炙り和牛、フォアグラとトリフ添え






客室の掃除係やランドリー、スパ(マッサージやエステ)、電気技師、マネージメントの人などなど、他にもある同じグループのホテルやレストラン、ゴルフ場(冬はスキー場)で働く人を合わせると、ピーク時は従業員300人にもなる大企業。













私の働く寿司とアジア料理を出すレストランは、厨房はチーフシェフ1名、スーシェフ1名、寿司長1名、寿司場3名、暖かい料理5名、デザート担当1名の12名のチーム。





頻繁に避難訓練で外に放り出される(笑)、寒い!




チーフシェフは厳しいけど気さくな人柄で、初めだけかもしれないけど何でも丁寧に教えてくれる。











そこへ12〜3人のサービスチームが加わる。





味噌ケーキ、黒ごまとマンゴのタルト




お隣のフレンチのカリスマシェフは若干32歳。今レストランをミシュラン二つ星から三つ星に昇格する為に余念が無い。












抹茶ケーキ






今週は水曜日にレストランとホテルの役員クラスの人が来て試食会があった。
月曜日は仕込み、火曜日は実際に出す料理を作ってみて試食。念には念を入れて粗相のないよう何度も打合せをし、チーフシェフの助けもあって無事終了。










金曜日はレストランのサービススタッフの為の料理説明と試食会があった。
私は7品の前菜を担当。
出来栄えは全く納得できるものではなく、やっぱりこの業界は私には無理かぁ〜と自信喪失😰





みんなにたこ焼きも披露❤️
カリスマパティシエは舌を火傷しながら
めっちゃ喜んでくれた。

たこ焼きは関西人のコミュニケーションツール!






みんな真剣な眼差しでスマホ片手に料理の写真を撮っていて、ほんとに気恥ずかしかった。


















スマホ片手に試食会





短期間のバイトとは言え、より早く習得し実践できなければ雇われている意味がない。











そんなプレッシャーを感じながらも一つでもより多くの事を学んで帰りたい。




鱈の西京焼き



オープンの1ヶ月も前から既にキッチンは動き出していて、大勢の人たちが下拵えやテストに毎日忙しく動き回っている。
とにかく私もミスのないようにしなければならない。











なんせ味噌汁1杯14ユーロ(1500円)もする高級料理店、短期バイトのおばはんが作った料理とバレないように。。。






トリフのお好み焼き



野菜を切るのも、盛りつけをするのもすごく神経を使う。最初は料理の値段を見てビックリしたけど、それに見合うだけの材料費と人件費をかけ、たくさんの手間がそこに含まれているので、やってるうちにこの値段では安すぎるのではないかと思ってきたほど。










今週は大雪で3回も雪かき




それにプロ達の仕事はそばで見ていても惚れ惚れする。動きは速いし、出来上がった作品は美しく、そして美味しい。

まぁー本当に別世界😅










今週は嬉しいことにまとまった雪が降った。





週末のご褒美は近所のお気に入りピザ屋さんの
レモンスクイージー・ピザ





山にはてこんもりで美味しそうなパウダースノーが積もっているけど、滑りに行きたい気持ちを抑え、年が明けるまでじっと我慢の子。
















忙しいお正月の時期が終わって一旦落ち着く1月中旬に、ミラクルビームがきっとたくさん雪が降らせてくれると信じて。。。

修行残り1週間、気合い入れていくで!





とん





2019年12月7日土曜日

キッチン修行2019(その1)

先週はパウダー・デイだった❤️
12月、師走❗️バタバタと気忙しい年末がやって来た。

















今年もまた元気に1年が過ぎ、またスキーを履いて雪の上に立てたことに感謝感謝である。





今年の初滑りは11月24日




4ヶ月間続けた甲状腺ホルモンの治療薬がよく効いたので、10月半ばに一旦飲むのを止めて、3週間後に血液再検査を受けるようドクターに言われていた。











休暇中は本当に元気だったのに薬を休んでから約2週間が経ち、丁度家に戻ってきた辺りからまためまいや胸焼け、ましになっていた睡眠障害が再発。









久々のパン作り






なんか変やな〜と思っていたところに血液検査を受けたら、結果はやっぱり甲状腺の数値が上がり元に戻っていた😹















そして今度はもう少し強い薬を処方されてしまった😇




コロッケ






それから2週間ほどの間、めまいや吐き気で集中力もなく、冬の仕事が始まる前にやりたい事が沢山あったのに思うようにできず沈んでいた。

でも食欲だけはあって1日中食べてばかりで、お酒の量も増えるばかり。。。











甲状腺を患ったことのある友達に聞いたら、根気よく薬を続ければ治る病気なので心配いらないと言うことだった。甲状腺疾患の原因はストレスらしいけど、そんなストレスがたまるような生活をしてる訳でもないのに・・・。






コロッケパン






11月後半からやっと順調に薬が効いてきて、編み物を始めたり、料理、お菓子作り、鈍った身体を元に戻そうとスキーにも行ってきた。


















2回目は2000m付近まで登ってスキー




それでも体は正直で体力はガタ落ち、それに下腹もポッコリ、このままでは冬のハードなシーズンを乗り越えるのがヤバくなってきた😱😱😱












某星付きホテル従業員寮




仕事が始まるまでにはまだ時間があるので、なんとか体力を戻さなければと思っていた矢先、以前地元の和食レストランで一緒に働いていた友人から連絡があった。












その友人は2年前に某星付ホテルの寿司レストランに引き抜かれ、今料理長として働いている岡山出身の理系寿司職人。







仕事後の夕焼け




職場で怪我人が出たので後任が見つかるまでの間、短期でもいいので手伝いにきて欲しいと言う話だった。














仕事の内容は、お寿司や前菜料理の仕込みと盛り付けなどの調理補助。






職場からの眺め



ホテル内に隣接するミシュラン二つ星フレンチ・レストランと厨房を共有していて、カリスマシェフやパティシエの仕事ぶりが間近で体験できるという特典付き。










それに家から職場まで車で小一時間かかるので、勤務日は寮で寝泊まりも可能。



スコットランド産天然サーモン






お〜っ、これは願ったり叶ったり‼️
寮生活で早寝早起き、お酒も絶って、鈍った身体を立て直すにはちょうどいい。














一流ホテルの調理場で学べることもいっぱいあるだろうし、フランス語の環境で脳の活性化にもなる。




職場のまかない






本来なら見習いで入るのも難しい職場なのに、色々と教えてもらえて、その上お給料までもらえるなんて夢のよう❤️








クリスマスまでの3週間という契約で速攻働く事にした。



昆布と鰹から丁寧にとった出汁の赤だし、
いくら醤油漬丼と自家製キムチでお家ランチ






緊張半分、ワクワク半分、チャレンジできるチャンスを貰えたんだから、これはやるしかない!












そして初めの3日間が無事終わり家に帰ってきて、心からホッと一息。
いいシーズンのスタートになりそう❤️





とん