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2022年8月30日火曜日

山小屋2022(チェルビニア編)Day2

 山小屋山行2日目。夜中の1時半に目が覚めた。


朝6時、西の空


窓から外を覗くと星がキラキラしている✨


朝7時、東の空


山小屋の門灯が明るすぎてそれ以上は見えず、あまりにも眠いのでまたベッドに戻った。

チェルビーノの朝焼け


今度は6時にセットした目覚まし時計が鳴ったときにはもう空が白みはじめていた。

しまった〜💦

オリオンデ小屋


慌ててスマホ片手に玄関におりて行ったら、玄関ドアに鍵がかかっていて外に出れない😆

そこにイタリア人家族のお父さんが一眼レフカメラを片手に立っていて、私よりも早くから来てドアが開くのを待っているみたいだった。


朝8時

私は諦めて部屋に戻って身支度をしてから再びおりていくと、やっぱり一眼レフのお父さんがいて、私に向かって肩をすくめてまだ開いてないよ〜の仕草😆

朝食
昨夜の残りのパンをトーストしてくれたのがめちゃ美味しかった


私は裏に回り、廊下のつきあたりの小窓から外へ脱出に成功。雲ひとつない快晴で、朝日に光るチェルビーノの姿を写真に納めた。


カプチーノも美味ちぃ💜

結局、8時からの朝食前になってやっと宿の人が出てきてドアを開けてくれると、みんな続々と外に出て、朝日を浴びて輝く山々に言葉を失っていた。

2日目はチェルビーノの裾野を歩くルート


と同時に、ポーランド人クライマーもチェルビーノ山頂に向けて出発していった。

グッドラック👍


65番カレル・ルート


私たちは朝食を済ませ、9時半ごろ出発。

昨夜は9時には布団に入り、部屋も割と暖かくよく眠れたおかげで体調もまずまず。天気が良いのでテンションも上がる!

このスケール感‼️


昨日とはまた違うルートで大迫力チェルビーノの足元を横切り、プラン・メゾン(Plan Maison2555m)まで、まずは1時間半の下り。


高山植物に癒される


午前中はまだハイカーもまばらだけど、時折マウンテンバイクが上から下りてくるので気をつけないといけない。

最近は山でもEバイク(電気自転車)が主流で、老若男女すごいスピードで迫ってくるので本当に危ない😱


氷河の水


時折、岩の間から可愛い花達が目を楽しませてくれる。




後半はなだらかなスキー場を横切り、カウベルのBGMを聴きながらロープーウエイ中間駅プラン・メゾンに到着。

丁度お昼時になったので、カフェでエスプレッソを飲んで、持ってきたりんご、ナッツ、ドライフルーツ、そして朝のトーストとジャムで軽く昼食を済ませた。


バイク専用コースがあるのに、
そんなことお構いなしの
バイカー達💧

ここから街まで500mの下り。

先月アオスタで買ったおニューの靴がまだ慣れなくて、少し足の疲れはあったけど2時間で下山。

2日間、距離も難易度も自分の体力にあったハイキングができて本当にハッピー💕

草をハムハム💕


街に着いて一旦車に荷物を置き、カフェでチェルビーノを眺めながらアップルストゥルーデルとカプチーノでアフタヌーンティー😍

いや〜何枚チェルビーノの写真を撮ったっけ、このカッチョいい姿にすっかり虜になってしまった。


スイスとイタリアの国境に横たわるテオドール氷河

これから、また来た道を今度は高速は使わず下道で帰路につく。

途中でイタリア在住の友達に教えてもらったレストランに立ち寄って、今夕刻からモンブラン・トンネルが混み出すので、それを避けてゆっくり帰る予定。

プラン・メゾン 2555m



車で谷を下り、西陽に向かって車を走らせてると下界はまだまだ暑い。

途中でまた熱中症なのか偏頭痛に襲われ、川のそばに車を停めて、冷たいタオルでおでこを冷やし、1時間ほど休んだら回復。


カンパニュラ


それから車で1時間ほど走り、お腹が空いた頃合いにレストランに到着。

小さな村のキャンプ場内にある、ステーキからシーフード、炭窯ピザとみんなの要求を満たしてくれる大型のレストラン。私たちが席についた時は時間が早くて空いていたけど、食べる頃には続々とカップルやファミリー、グループが入ってきて大繁盛。


いろんなバリエーションのハイキングコースがある

私は今夜はピザと決めていたのでアンチョビとオリーブのシシリアン・ピザを注文。

ここ最近なかなかひとりでピザを1枚完食ってできなくなってたけど、今日もよく歩いたし、体力回復のため今夜も頑張って残さず平らげた。


石造りの屋根、ゴルフ場、チェルビニアの街並み


食後は少し散歩して消化を促してから車に戻って、トンネルへと向かった。

時はすでに9時を回っていた。


特等席💕


すっかり日も落ちて、トンネルに近づくと電光掲示板には2時間待ちの表示💧

最後の街クールマイヨールを過ぎてすぐのことろで先が詰まっているのが見えたので、道路脇の駐車場に止めて仮眠することにした。


炭窯ピザはやっぱり違う



うとうとと2時間ほど休んでからトンネルに向かうと、さっきよりは随分と渋滞の列が短くなったけど、手前2キロくらいのところでピタリと止まってしまった。

そこからはノロノロと進み、結局1時間かかってやっとトンネルに到達。


モンテビヤンコの夕陽


家に着いたのが夜中の1時。

食べ疲れ、歩き疲れ、標高疲れ、暑さ疲れと色々重なったけど、今年も有意義で楽しい山行となった。


山は二人の鎹😄


ありがとうイタリア、ありがとうスチーブ。

また来月もイタリアへ行くで〜💜




とん

2022年8月26日金曜日

山小屋2022(チェルビニア編)Day1

夏はまだ終わっていなかった!と言っても朝晩はもう寒いけど、日中はカラッとしててこれぞアルプスの夏。 

トンネルを抜けてイタリア側モンブラン(モンテビヤンコ)


今週は夏最後の大イベント山岳マラソン大会(UTMB)が1週間にわたって行われていて、レースも増設されこれまでにない規模になり、すごい人で街中お祭り騒ぎ。

お陰で仕事が忙しくて観に行く暇も元気もないけど💦、この熱いバイブは十分に伝わってくる。


イタリア・アオスタ
高速道路の上をゴンドラが飛ぶ


これが終われば街も少しは静かになってくれるのか、シーズン中の賑わい方を見る限り疑わしい。でも必ず秋がやってくる様にシーズンオフも必ずやってくる。

『働けるうちが華』、最後まで頑張るよ〜💪


* * *


さてさて今年のお泊まり山行は、、、


チラ見えチェルビーノ


いつも人が減って仕事も落ち着いてからと言っていると日が短くなるし寒くなるので、思い切ってまだまだ暑いうちにと8月中に決行。

今年は全然山に行けてなくて体力的に自信もないし仕事の疲れもあったので、どこか気軽に行けて、かつ眺めの良い山小屋はないものかと、出発ギリギリまで良い案が浮かんでこなかった。


御当地チェルビーノ・チョコ


今週の2連休はたまたまスチーブと休みが重なり、天気予報も晴れと出ていたので、これはいざ出陣!このチャンスを逃す手はないと慌ててリサーチ。


チェルビニアの街


有効期限の迫ったモンブラン・トンネルパスを使って行けるところ、しかもあまり遠くなく、イージーアクセス&ナイス・ビュー・・・。

あった!家から高速を使って2時間、4000m峰の絶景、2〜3時間のハイキング、条件にぴったりの山小屋が見つかった。


チェルビーノの一般登山ルート
(私たちは登りませんけど💦)


チェルビーノ(イタリア側マッターホルン)の麓、標高2820mのオリオンデ小屋。

http://www.rifugiorionde.it/index.cfm/en/home/

2010年に新しく建て替えられ、モダンでホテルのような施設に変身。1泊2食付きで一人€80。ちょっと予算オーバーだけど、イタリアだけに食事に乞うご期待💕


ハイキング前に街で腹ごしらえ


さっそく、出発2日前にオンラインで予約。ハイシーズンで満室かと思いきや、空きありでラッキー‼️


チェルビーノに向かって登ってゆく


朝8:30に家を出発し、途中ガソリンとエスプレッソ休憩を挟んで、高速に乗りス〜イスイ。高速を下りてからは狭い渓谷を20キロほどぐんぐんと標高を上げながら奥へ奥へと入って行く。


スイス国境のクライン・マッターホルンと氷河が見える


途中、チェルビーノ(高さ4470m、イタリア語で鹿の角という意味)の優美なお姿が見え隠れし、その度にテンションが上がる😍


滝でリフレッシュ


11時に山麓の町ブレイユ=チェルビニアに到着。ここで標高がすでに2020mもあって、空気が澄み切っていて陽射しが半端ない。

少し雲をまとったチェルビーノがお出迎え、おぉ〜💛

スチーブは冬にスキーで数回訪れていて、私も15年くらい前に1回スイスのツェルマット側からスキーで滑り降りたことがあるけど、全く覚えていない💧


歩きやすいハイキング・コース


まずは街を散策して腹ごしらえ。

小さな町は落ち着きがあって、古い建物や店構えが昭和じゃないけど80年代のアルペンリゾートの趣を残している。観光客のほとんどがイタリア人で、それも年配のカップルが多い。

思ったより俗化されていなく人も親切で居心地満点👍。


遅咲きのリンドウ


観光局を覗いてから切り売りのピザ屋さんでランチを済ませ、本日2杯目のエスプレッソを飲んでハイキング・スタート。

今日の目的地の山小屋が山の中腹に見えているけど、ここからは標高差800mの登り。


オリオンデ小屋(標高2820m)


汗ばむほど暑いけど、風があって気持ちいい。

視界の開けた牧草地をぬいながら、大したものも入ってないのにバックパックがずっしりと肩に乗っかり超スローペースで登っていく。たくさんのハイカー達と行き交い、チャオ!とみんな明るく声をかけ合っている。

途中で滝に足をつけてリフレッシュしたり、立ち止まっては写真をパチリ。景色を楽しみながら、表示通り3時間で山小屋に到着。


豪華絢爛✨シャワートイレ付き個室


部屋はドミトリーだと思っていたので、シャワートイレ付きの個室(2段ベッド)でびっくり。シーツとタオルは各自持参ということだったけど、ほぼホテル並の快適さ。


標高3000付近は風があって寒かった


私は高山病か熱中症かわからないけど、軽い頭痛がしたので部屋で少し横になってから、チェルビーノの登山口まで行ってみることにした。


カレルの碑


足場の悪いガレ場を30分ほど登ると、アオスタ出身の山岳ガイドで1865年にイタリア綾から初登頂に成功したジャン・アントワーヌ・カレルの碑がひっそりと立っている。

ここからがチェルビーノへの登山口(標高3000m)。

カレルはこの山でグループのガイドを務めた時に、下山中に悪天候に遭い、グループの安全を確保した後に山中で疲労の為亡くなっている(享年62歳)。


ハイカーたちが帰った後の静かになった夕刻に、
カモシカがお目見え


山小屋に戻ると7時から夕食。

宿泊客はイタリア人4人家族、ベルギー人カップル、ポーランド人クライマー、そして私たちの計9人だけ。

絶品ラビオリ


たまたま相席になったポーランド人クライマーは明日チェルビーノにソロでアタックするとのこと。この夏は猛暑のせいで永久凍土が溶けて落石が多発しているので一般登山ルートは閉鎖されてるはずだけど?ってスチーブが話したら、そのクライマーは全く知らなかったみたいで驚いた顔をしていた。

スチーブは後で要らんこと教えたかな〜って後悔💧


イタリアどこへ行ってもデザートの定番
パンナコッタ


前菜のペストのラビオリに始まり、メインはチキン・ポレンタ(郷土料理でとうもろこしのお粥)、デザートはお約束のパンナコッタ。さすがはイタリア、山小屋でも下界と変わらない美味しい料理が食べられるのは毎度感動。


夕焼け


ただイタリアは前菜にパスタって言うのが癖もんで、お腹が空いてて美味しいのでついがっついてしまい、メインが出てくる頃にはすでにお腹がいっぱいってことに・・・。

イタリア人と同じ量で私にはちょっと多かったけど、今日はよく歩いたし明日も歩くし、美味しかったので頑張って完食し、別腹デザートもペロリ💧

その後、標高も手伝ってか消化にかなり時間がかかった😅


山小屋から街を見下ろす


夜中に頑張って起きて星をみるぞ〜っと、夜9時半には寝落ち。

満点の星に包まれて眠る、

今年もまたここに戻って来れた幸せを噛み締めながら・・・。


Day2へと続く。


とん
























2022年8月19日金曜日

ストウブのココット鍋

8月15日のカトリックの祭日が終わり、アルプスの夏もいよいよ終盤。少しは人が減ってくるのかと思いきや、それどころかますますもって忙しい💦



でも来週の毎年恒例の山岳マラソン(UTMB)が終われば、とりあえずハイシーズン終了!

この夏はアフターコロナで全てがイレギュラーなのでど〜なることやら。


キタ〜っ!トマトの花のつぼみ


毎年この時期には必ず一旦は寒くなるのがお約束、今週は雨続きでやっぱり寒くなった。

うちの五つ星バルコニーももう要ジャケット😅


* * *


遂に我が家にココットがやってきた‼️


ようこそ、我が家へ


もう何年もの間、買おうかどうしようか思い悩んでいたStaub社のココット鍋。


まずは玄米入りご飯


フランスのアルザス地方で作られた独自のデザインとエマイユ・ホーロー加工で調理に優れた仕上がりを生み出す鋳物ホーロー鍋は、重いけど頑丈で、親子三代に渡って使えるといわれるほど高品質。


ストウブのセラミックも使い勝手が良い


高価な鍋なので、はやく買って長く使った方がいいに決まってる。

だけどいつもサイズで迷い、種類で迷い、色で迷って、物が増えるのも困るしでいつまで経っても買えずにいた。

煮豚


飽きのこないシンプルなデザインで、無水料理、揚げ物、オーブン料理、パンやデザート作りにと幅広く使え、食卓にそのまま出しても華を添えてくれる。


時短で美味しく


日本でも大人気で、姉達や姪までもがいくつも持っていて、日々重宝しているという話を聞いて私もいつかと思っていた。。。


朝食に


時々思い出してはストウブの公式サイトをチェック。


遂にストウブパン!


そしたら何とココット・ラウンド20センチ(セージ色)が30%オフ!それにサイトでメール登録するとさらに10%オフ!定価€239が€156.60に。

これはミラクル・ビーム❣️


クープもぱっくり😍


いつも私が何かものを買うとき隣で冷ややかなスチーブも、今回だけは私があまりにも長きに渡って買う買わないで騒ぎ立てているのに嫌気が差して、もぉ〜早よ買えって背中を押してくれた😊



この夏はフルタイムで働いているので、欲しいものは収入のある時に買っておかないとと思い、思い切ってポチッ〜‼️ 安くなりついでにセラミックのボール4個セットもゲット(40%オフ)。


カフェオレ・ボールに


公式サイトでいろんなレシピが載っているので要チェック‼️

https://www.staub-online.com/content/staub/jp/ja/recipes.html


ゼラニウム2号もメキメキ元気


こと始めはご飯。

そして念願のパンも。

煮豚も作ってみた。

料理の幅が広がって楽しい〜💙



ストウブ鍋を使ったいろんなテクニックがあるみたいなので、これから徐々に学んでいきたい。

使い倒しますんでストウブ(セージ色なのでセージと命名)さん、よろしくね!



とん