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2017年10月31日火曜日

キューバの旅3(食事事情編)

野菜市場
ハバナで初日にトニーさんに聞いて、近くにスーパーマーケットも市場もあるというので出かけてみると、人で賑わう野菜市場のようなところはあったけど、芋類や青いバナナ、アボカドと他1〜2種類くらいの野菜が山積みになっているだけで、買ってすぐに食べれそうなものは見当たらなかった。









果物も小ぶりのパイナップル、青いオレンジ、スイカ?瓜?、、、何かよくわからないし、値段も不明で全く手が出せない。




何を買っていいかわからない・・・




それでもスチーブは果敢にアボカドや青バナナを買っていたけど、最初のうちは値段もわからずよくボラれていた(笑)











ハナさんの手料理(鳥と芋






スーパーマーケットも棚には大袋の米、小麦粉、パスタなど同じものが大量に並んでいるだけで、片隅に油や調味料、ジューズ類があるけど輸入品らしく普通に高い。














黒豆のスープ、ご飯にかけて食べると旨い!




スーパーと言うよりは、食糧配給所といった感じで、私たちが買えそうなものはペットボトルの水くらいだった。
実際、社会主義国キューバは基本的な食糧は配給制。















深刻な物資不足の為、配給される量は充分ではなく、みんな働いて稼いだ少ない給料でまかなっているという。




民宿の朝ごはんは豪華(5CUC=500円)




キューバの歴史は複雑で、革命後のキューバ危機によるアメリカとの国交断絶や、その後ソビエト崩壊で経済的に大打撃を受け、それ以来殆ど自給自足の生活を強いられている。













去年、国家評議会議長であるフィデル・カストロ氏が死去し、約60年近く続いた社会主義体制が崩壊しつつあり、キューバは今急速な勢いで変化している。(これに関しては是非キューバの歴史本を読んでみてください、私も只今熟読中)




キューバのパンはパサパサ




もっと南国のフルーツが並び野菜も安く買えて、滞在中は自炊で乗り切ろうと考えていたけど、そんなのとんでもない!












観光客はキューバの為にせっせとお金を使ってあげないといけないのである。




民宿の夕食のデザート、マンゴーの砂糖漬け「甘い!」




もちろんスペイン語が達者であれば、地元の人達が行く安いレストランやスタンドでも食事はできるけど、値段もわかりにくい上に、時々拒否られたりもした。












民宿の夕食は3コースで10CUC、各家庭の味が楽しめる




しょうがないので、観光客向けのレストラン(思ったほど安くないけど高くもない)で食べるか、民宿で作ってもらうのが安くて一番美味しいように思った。












キューバの家庭料理は都会と田舎ではかなり違うみたいだけど、主食は米、豆、芋。特別な日に豚肉や鶏肉を食べるといったところ。味付けもシンプルにニンニクと塩・胡椒だけなので美味しい。牛は燃料不足のため農作業用なので食べてはいけないらしい(観光客用レストランで食べれるだけ)。



民宿の朝食に出るフレッシュジュースは絶品




郷土料理は豚や鳥のグリル、赤い豆(コングリ)を使ったご飯やスープ。揚げバナナ(トストーネ)やマランガと言う芋が付け合わせで、小松菜の様な葉っぱもよく出た。


















豚肉のグリルは本当に美味しい



観光客用にサラダと言えば、キャベツやきゅうり、缶詰のインゲン豆を出してくれたけど、地元の人達はそういうものは食べないみたい。

それに今年はハリケーンの影響で深刻な野菜不足だそう。







キューバの郷土料理(観光局のホームページ参照):http://www.dtac.jp/cs_america/cuba/entry_112.php




裂いた牛肉の煮込みと豆ご飯





キューバは農薬も手に入らないので農作物は全てオーガニック。ビニールハウスもないので野菜や果物は旬のものしか手に入らないし、化学調味料や食品添加物もないとのこと。










なんて健康的なんだ!




100円のビールと200円のピザ



私たちはよく朝昼兼用ブランチで2クック(200円)のピザやハムチーズトースト、スパゲティ・トマトソースを食べて安くあげ、夜は民宿で食べたり、時々レストランにも行った。









200円のスパゲティ



夜のメニューはたいがい鳥か豚のグリルに豆ご飯と芋の付け合わせが多かった。炭水化物が多く野菜不足になり、滞在中は便秘に苦しんだ😆









スチーブがハマった野菜タコス、
中身はアボカド、芋、かぼちゃ、バナナ




それに毎日同じところで同じものを注文しても、日によって、作る人によって料理の内容や盛り付けが違ったりするのが面白かった。











あまり決まりがないのもキューバ流らしい(笑)




バラデロの民宿で贅沢にもロブスター(ランゴスタ)



人々はみんな明るくてたくましく、たまに小銭をくれ〜っていう人はいたけど、街を歩いていても危ない感じは全くしないし、スラム街のような所もなければ、街角にお姉さんも立っていないし、どこもいたって健全な印象だった。
15CUC(1500円)

























ハバナのおしゃれなカフェのベジタリアンプレート

ピーマンのご飯詰にチーズがとろり、

トストーネ(バナナ)はフライドポテトみたいな味



さすがに最後に熱を出した時には、関西風のおうどんが食べたい〜って思ったけど、ハナさんの美味しい手料理(魚とご飯)で見事に復活を遂げた。












ハナさんの魚料理とキャベツのサラダ


キューバの食生活を通じて、自分たちが思う美味しいものとは一体なんなんやろ?と考えさせられた。採れたての旬の無農薬野菜をシンプルな味付けで食べるのが一番の贅沢なんじゃないのかな〜と思ったりもした。





とん


































2017年10月30日月曜日

キューバの旅2(ハバナ前編)

民宿のベランダから(ベダード地区)
まずはハバナから旅がスタート。

フロリダ海峡に面し年間平均気温25度、人口約200万人のキューバの首都、文豪ヘミングウェイもこよなく愛したという街。



















スペイン語でキューバは「クーバ」と言い、ハバナは英語ではHavanaと書くけど、スペイン語ではHabanaと書く。



こちらは観光用クラシックカー




日本語と同じでスペイン語にはBとVの発音に区別がない(スチーブは納得いかないみたいだけど(笑))











キューバ人はハバナをLa Habana[ラバーナ]と呼ぶ。




トニーさん直筆








その昔は島東端カリブ海に面した第二の都市サンチアゴ・デ・クーバがキューバの首都だったらしいけど、1519年にハバナに移った。(京都vs東京のような関係)













定刻通り夜遅くに空港に着くと、予約しておいた民宿のご主人(と言っても若い)のトニーさんが私の名前を書いた紙を片手に迎えにきてくれていた。




ここにも人が住んでいる






なんと心強いことか😭
もわっと暑く淀んだ空気の中をタクシーをとばし新市街地にあるトニーさん宅へ。













まだ先の予定はなにも立てていないので、とりあえずここに数泊する。

キューバではここ最近こういった個人の家を間貸しする政府認定の宿(カサ・パティキュラ)が急増中。でも設備の整ったちゃんとした家にしか認可が下りない。




ハナさん所有の高級アパート




民宿のオーナーのトニーさんとハナさんはキューバ大学の日本語学科で知り合い結婚した日本語を話す親日家カップル。












ここはとあるキューバ通の日本人の知り合いに紹介してもらった日本人限定宿。なのでスチーブは日本人以外の初めてのお客さん(笑)





旧国会議事堂とバイクタクシー




そこで日本語ガイドブック「地球の歩き方」を借りれたので、お陰でずいぶん助かった。












週末になると地元の人で賑わうオビスポ通り





ハバナは新市街ベダード地区と旧市街ビエハ地区に分かれている。

どこへ行っても観光客を見つけてはタクシー(車、バイク、自転車)がしょっちゅう乗らないか〜って声をかけてくる。それをよそ目にいつもの様に私たちはひたすら足で歩いて廻った。













野良犬なのにみんな大人しい






ちょうど来る前にキューバを襲った超大型ハリケーン“イルマ”の爪痕も生々しく、まだあちこちに瓦礫やゴミの山が片付いていない状態だった。














地ビールのレストラン






ベダード地区は電気も水道もよく整備されているホテルやレストランが多い閑静(?)な住宅地。それとは対照的なビエハ地区はユネスコの世界遺産に登録されているスペイン統治時代の倒壊寸前コロニアル風の建物がたくさん残る旧市街。老舗高級ホテルもこの辺りに多い。










ホセ・マルティン記念碑





古いアメ車やバスがすごい排気ガスを吐きながら行き交い、道はゴミだらけで時折鼻をつく臭い、野良犬が独り歩きし、どこの家からも大音量のラテン音楽が流れ、とにかく目に飛び込んでくるものが全て衝撃的で、一体自分はどの時代に迷い込んでしまったんだろうという錯覚に陥る。












存在するもの全てがハバナの味を醸し出している。





タワーから見下ろす革命広場はロシアか中国といった雰囲気


汗をダラダラかきながら、次の日も革命家チェゲバラとカミーロのモニュメントで有名な革命広場〜キューバ独立の父ホセ・マルティン記念碑、そこでタワーに登ったり、波しぶきの上がるマルコン通りを歩いたり、夜はジャズバーに行ったり、1日はバスで近くの海へ泳ぎに行ったりと、結局そこに4泊した。







都会が苦手なスチーブは、そろそろ騒音と排気ガスだらけのハバナから静かな海に行きたいらしく、次はトリニダーに行くことにした。




ハバナからバスで30分のSanta Maria del mar



大阪育ちの私は何となく故郷を思い出すこのむし暑さとガチャガチャ加減は嫌いじゃなかったけど、やっぱり早くカリブ海が見たかったので、5日目の朝、長距離バスターミナルを10時に出発してハバナを後にした。










キューバにはまともな観光案内所もないし、気の利いた無料の観光客用地図もなければ、インターネットも数少ないスポットでしか使えず、情報源は地元の人頼み。




ナイスカップルのトニーとハナ
【のんびり屋のトニーは以前日本大使館主催の日本語大会で優勝し、賞品として招待旅行で大阪に行ったことがありハナより日本語が上手。しっかり者のハナは日本語通訳ガイドのお母さんの影響で日本に興味を持ち、2020年の東京オリンピックには絶対に日本に行きたいと話していた。】


ハナさんに電話でトリニダーの民宿を予約してもらったり、他にもたくさん旅の情報が日本語で得れたので本当にラッキーだった。

good start!!!




とん






















2017年10月28日土曜日

キューバの旅1(お土産編)

ハバナ市内
キューバから戻ってもう何日も経つというのに、未だにひどい時差ボケとキューバ熱にやられて頭がぼんやりしている(笑)何から手をつけていいのやら、いやまだまだ余韻に浸っていたい、、、けど11月から仕事再開、早く社会復帰しないと。。。
















3週間、キューバは地元大阪の夏を思わせる暑さだった。
それでも冬に向かって少しづつ朝晩は涼しくなってきてはいたけど。。。



ハバナ市民の散歩道「マルコン通り」





クーラーの効いた長距離バスやライブハウスのせいで旅行の最後に風邪を引いてしまい、1日(厳密には半日)高熱にうなされ、民宿のお姉さんの介護のお陰で回復してなんとか帰ってこれたって感じ。













それまで今回は割と体調はよかったのに、解熱剤を飲んだせいで帰りの飛行機の中で持病の胃が激痛に襲われ、冷汗タラタラ。結局、家に着くまで水以外はなにも口にできなかった。

やれやれ・・・



帰宅一発目はやっぱりこれ(笑)



灼熱のキューバから飛行機を乗り継ぎ、アルプスに帰ってきたのが夜の9時ごろ。ダウンジャケットをはおって空港からのバスを降りると外気温3度。
鼻がイタイ!山にはもちろん雪!!
このギャップにまずはテンション急降下!!!









その夜、スチーブはとっとと布団に入ったけど、私はこまごまと旅の整理をしていたら、気がつくと朝の4時。しまった・・・完全に時差ボケの始まり。

そこからはここ数日、風邪も胃もスッキリせず家で大人しくしている。休暇の休養が必要な程、今回の旅はいい意味でディープで濃く、かなり体力を消耗してしまったらしい。


とりあえず、まずはお土産のご紹介〜。





本場は安い!


❃ラム酒❃

キューバと言えば、サトウキビのお酒 “ラム” 。モヒートやキューバリブレなどのカクテルでお馴染みのハバナクラブはあまりにも有名。3年ものドライの白と7年もののダーク。旅行バックがスーツケースじゃなかったので、箱入りを買って割れないように臭い洗濯物でぐるぐる巻きにして持って帰ってきた。

2本ともセーフ。1本は職場へのお土産。








喫茶店ではコーヒーは1杯50円くらい




❃コーヒー❃

友人に配るために小袋をいくつか購入。キューバ人はエスプレッソで、牛乳は高いのでブラックで特産品の砂糖をドバーッと入れて飲む。ヘビーで濃厚な味わい。















キューバと言えば野球も有名


❃キーホルダー❃

これは家族へのお土産。
木製で葉巻やコンガ、野球バットなどを型どったキーホルダー。このちっちゃさが可愛くて、お土産屋台の兄さんにマケてもらって思わず大量買い。








中堅どころを2箱購入




❃シガー(葉巻)❃

これは友達に頼まれた品。専門店で買わないと偽物があるらしい。老舗のタバコ会社のものほど高く、湿度・温度が調節されている部屋に保管されていて、太さや長さ、値段もいろいろで、味はワインと同じように個人の嗜好による。若い会社のものは普通のタバコと変わらない値段で売っていたりする。













❃キューバ音楽のCD❃

今や有名な人の音楽はネットで買えてしまう時代だけど、現地でCDを購入。もちろん外貨を持っている観光客には普通の値段だけどキューバ人にとっては高価品。アーティストによって値段もかなり違う、1枚10CUC(¥1000)前後。コピーして友達にあげたい。





どの音楽をとっても当たり外れなし、毎日朝からラテンのリズムをガンガンに鳴らして聴いている。





世界に一つのハンドメイド
❃手編みのブレスレット❃

トリニダーに行った時に地元の編み物協会が運営しているお店があり、セーター、ストール、小物、どれも大興奮するほどかわいい作品ばかり。1点ものということで、値段もそれなり。




母にハンカチ







ニット好きの私は大興奮!








ここは我慢して目だけで楽しんで、最後に自分の為に10CUC(¥1000)でブレスレットを購入。千円はちょっと高いかなと思ったけど、協会にカンパの気持ちも込めて。手が込んでいて、腕につけるのが勿体ないくらい綺麗で繊細に編んである。









社会主義国キューバはどこへ行っても深刻な物資不足。お金を持っていても手に入る物は限られている。
その分私たちは買い物に時間を取られずに済んだし、インターネットも特定の場所でしかできないので、お陰でのんびり本を読んだり海水浴したりと、心からゆっくり過ごすことができた。




モヒート





未だ頭の中で旅の整理が全くついてないので徐々に書いていくつもり、一つづつ思い出しながら。















このキューバ熱はもうしばらくは冷めそうにない😊






とん














2017年10月2日月曜日

バカンス出発(機内用枕カバー)

紅葉が始まった山をあとに・・・
いよいよ明朝、って言うかもう零時を回ってるので今日、3週間のバカンスに出発。















今週は2つ仕事が入り忙しくて時間がなかったので、出発寸前まで荷造りや家の片付けに追われドタバタ。。。



日本好きのホストファミリーにお土産



今回の旅先は、カリブ海の真珠とも言われている美しい島キューバ。日本の本州の約半分の大きさで人口は約1100万人。
治安は良く、その独特なカルチャーや音楽、気さくで明るいキューバ人に、行ったことのある人は全員ハマるらしい。










社会主義の国なので、未だにクレジットカードやインターネットはあまり普及していない。なので不便なこともあると思うけど、その分思いっきりのんびりできそう。





ブラウニー、焦げ焦げ😅





キューバ音楽に酔いしれながら、ホットなビーチで編み物(笑)と読書(電子書籍)に没頭しようと考えている。















出発前にすでにキューバについての書物を読み始めていて、知れば知るほど興味深い国で、すでにワクワク・モード全開。





柔らかいものならなんでもOK、中に入れて・・・


ジュネーブから飛行機でマドリッドを経由してハバナに入る。
深夜到着なので最初2泊、キューバ通の友人の紹介で日本語が通じるカサ(民宿)をあらかじめ予約しておいたので、そこのご主人が空港まで迎えに来てくれる事になっている。










端を結べばいいだけ、



今日は朝から飛行機で快適に過ごす為の枕の袋を製作。
布を筒状に縫って、その中にフリースやブランケットなどを入れるだけで枕代りになると言うもの。











こうやって使います



ずっと前から機内用枕がひとつ欲しいと思って探していたけど、売っているのはどれも持ち歩くには結構かさ張る。そこで、旅行に持っていく服やタオルを詰めて枕にしたら荷物が増えないで済むって思いつき、色々考えた結果こういう形になった。








まずは今回どれくらい使い心地がいいか試してみる。




職場で調達



午後からは旅に持っていくブラウニーを焼いたり、夕方ジョギングに出たり、夕食は冷蔵庫の中にあるもので済ませ、晩酌にスチーブとお酒と梅酒で旅の門出を祝ったりしていたら、あっという間にこんな時間になってしまった。












 今キューバは雨季で、先月のハリケーン“イルマ”の爪痕がまだ生々しいらしい。大きなハリケーンが来ないことを祈りつつ、いろいろ感じてたくさん刺激を受けてこようと思う💛








とん