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2017年11月30日木曜日

ゆずの蜂蜜漬け

10センチくらい
やっと少しだけどまとまった雪が降ってくれた。今シーズンはスタートがいつもより遅い。




















ボジョレーヌーボー、右はマラソンの参加賞




今年は夏の間じゅう胃腸の為にとお酒をやめていてけど、内視鏡検査も無事パスしたのでキューバ旅行ではビールやラム酒を多少は飲んだりしていた。












その後体調があまり優れなかったからまたしばらく飲むのをやめていたけど、ボジョレーから帰ってきて、晩酌に赤ワインをグラス1杯くらいは体にいいかと思って飲んでいたら、今度は動悸がして止まらなくなってしまった。





いつもご馳走の友人宅





これはあかんと慌ててやめたら動悸が治った。。。そんなことですっかり飲むのが怖くなってしまった、今日この頃。









タイ人シェフが作る本場のパッタイ






先日、友人宅に呼ばれて美味しいタイ料理をご馳走になった。その時も泣く泣くお酒は控えておいた。
今シーズンも元気にスキーしたいし、これから仕事も忙しくなるので、身体の為にはしょうがないとまたしばらく諦めることにした。




デザートはかぼちゃのココナツミルク















その時に友人のお母さんが日本から送って来てくれた貴重なゆずをおすそ分けしてもらった。


いい香り〜❤️




何に使おうかといろいろ迷っているうちに傷んでしまっては大変と思い、すぐに皮を少しだけ冷凍してから、刻んで蜂蜜漬けにし、タネはメラニン抑制やアレルギー性皮膚炎の症状緩和に効果があるらしいので、自分で作ったアロエ・ローションの中に放り込んだ。












調べてみると柚子はもともと中国が原産で、木の成長には時間がかかるけど寒いところでも育ち、丈夫なので無農薬栽培ができるとのこと。日本での主な産地は四国。




オーガニック蜂蜜



ゆずは近年ヨーロッパでも人気が高まりつつある食材で、瓶詰めのゆず果汁はここでも高いけど手に入ったりする。















ゆずを鼻にあて匂いを嗅いでみると、なんとも言えない爽やかな香りが日本のお正月を思い出す。
料理やお菓子に使っても何とでも相性がいい。私はステーキやお寿司なんか柚子胡椒で食べるのが好き。














お風呂に入れてはいると血行を良くし風邪の予防や冷え性・神経痛にもいいし、クエン酸やビタミンが肌荒れを改善し、皮の芳香油が湯冷めを防ぐんだとかで、もうこれは薬草の域。






懐かしい!




そしてその友人にもう一つ頂いたのが、
『ロゼッタ洗顔パスタ』
懐かしいパッケージで誕生したのは1929年だとか!硫黄の成分でピーリング効果、洗顔後お肌がしっとりつるつになるという優れもの。













日本のものはやっぱりすごい、この一言に尽きる。
心も体も健康に、いつまでも真剣に遊びたいから・・・。













2017年11月27日月曜日

ボジョレー・ハーフマラソン2017

「ボジョレー・ヌーボー」と聞いて知らない人はいないかも。



ハーフマラソン・スタート


リオンとマコンの間に広がるボジョレー地方で秋に収穫された葡萄(ガメイ種)で造られる赤ワインの新酒のことで、醸造期間が短く11月の第3木曜日が解禁日。




ボジョレーワイン街道




その週末はボジョレーの各地でイベントや試飲会が催される。


ボジョレーヌーボー解禁イベントの一環として毎年マラソン大会も盛大に開催される。コースの給水所でボジョレーヌーボーが試飲できるというので、またまた嫌がるスチーブをワインで釣って、夏にエントリーしておいた。






ロックバンドの皆さん




私はキューバから帰ってから体調がなかなか戻らず、終いには胆石の疑いまで浮上し練習どころではなかったので、走るのはとても無理やと半分諦めていた。


沿道の応援





しかし、乗り気でなかったはずのスチーブが密かに練習を積んで、いつの間にか走る気満々になっていたので、これは行かなあかんと責任を感じ、私は当日はサポートに徹するつもりだった。











レースは土曜日。
今回ももちろんキャラバン(車中泊)で2泊の旅。








前日の午後に家を出発し2時間半車を飛ばして、夜8時までにゼッケンを引き換える為に会場に急いだ。お祭りムードの会場はすでにワインの試飲ブースが出てランナー達で盛り上がっていた。







途中で陽がさしてきた
この雰囲気を見てしまうとサポーターや観客で終わるのは残念すぎる!明日の朝体調と相談しながら、駄目もとで行けるところまで走ってみようという気になってしまった。










レースの朝は雨だけは降らないで欲しいと祈りたくなるような寒い曇り空。





こちらもランナー皆さん

フルマラソン、ハーフマラソン、13km、5kmのカラーラン(コース上で色のついた粉をかけられゴールには色だらけになるという今流行りの子供向けラン)の4つのレースがあり、総勢1万5千人が参加する大きな国際大会。









その中でも5500人が参加するハーフマラソン(21km)はこの大会のメインレースで、幾つかのシャトー(ワイナリー)を経由し、ワイン畑の中をぬいながら走る。


12時スタート。


こちらはワイン蔵の人たち



私とスチーブはマイペースで走ろうと最後尾でスタートした為に周囲は飲む気満々の仮装ランナーばかり(笑)

沿道の熱い声援を受け、いざワイン街道へ・・・。




いきなり2km地点で給水所登場!ほんまにワインがある〜。たくさんのランナー達がたむろっていて、スチーブもさっそく試飲、私はがまんがまん。





ディスコ!!!

しばらくするとまた給水所。今度はバンドの演奏に合わせ、みんな飲みながら踊っている。
給水所ごとにランナー達はますますいい気分になって盛り上がり、これはほんまにマラソンなんか〜状態。酒蔵がディスコになっていたり、近所の人が家の前でワインをふるまってくれたりと、もうとどまるところなし(笑)







途中で給水所がなくなるとみんなのテンションが下がり、また給水所が現れるとハイテンションになる。見てるだけでも可笑しくて笑いが止まらない。




コースはワイン畑



私はスチーブが試飲してるワインに口をつけさせてもらった程度に抑え雰囲気だけ楽しみながら、とにかくなんとかゴールまでできるだけゆっくりしたペースで行こう決めていた。


Villefrancheの街



周りのランナー達と面白おかしく走っていたら、全く辛くも長くも感じず、気がついたら中盤をすぎ、ゴール手前3キロ辺りで初めてワインを飲みたいという余裕が出てきた。
最後の花道にはたくさん人たちが集まり、フルや13kmのランナーも合流して、酔っ払いランナー達が次々にゴール!










タイムは3時間。(5500人中5100位)


出来上がりすぎ(笑)





まさか自分でも完走できるとは思っていなかったので全く驚きのレースだった。






その夜は遅くまでワインの試飲テントや屋台が出て、市役所前でマッピングの出し物があったりと、ランナーだけでなく大人から子供まで市民全員がボジョレーヌーボーの解禁を祝った。




街の試飲テント






私もスチーブもレースの後の疲労感もなく試飲会をはしごして、そこでボジョレーヌーボーを数本買った。




日曜日のマルシェ




フランスのワイン文化が産んだこの節度のないハメの外し方には本当に楽しくて圧倒されるばかり。もちろん中には真面目に走っているランナーもたくさんいたし、途中で倒れて運ばれている人もいなかったところを見ると、ちゃんとしたマラソン大会だったんだなーと変に関心。




標高483m Mont Brouillyからの眺め





ボジョレーヌーボーはそんなに美味しくないとの噂もあるけど、この時期にしか飲めない新鮮でフルーティーな若いワインは、マラソンの後ということもありめちゃくちゃ美味しかった。
シャトーMontmelas









翌日は朝市に行ってから車でワイン街道を北上し、シャトーや以前スチーブが葡萄の収穫のアルバイトをしたという村を周って帰ってきた。



フランスに越してきてもうすぐ4年、私たち夫婦はここでは外国人ということもあり日々戸惑うことも多いけど、なんかやっとフランスのことが好きになれた瞬間だった(笑)







来年は体調を万全に整え、友達も誘って仮装ランナーで再チャレンジしたい❤️
参加者募集中!





とん

























2017年11月21日火曜日

キューバの旅10(ハバナ後編)

車窓からみる海
さて、いよいよキューバの旅もエピローグ。

10日間毎日通った白いビーチと別れ、朝バスでバラデロを出発。その昔、砂糖産業で栄えたルンバ発祥の地マタンサスを経由し、ハバナまでは約2時間の道のり。










波しぶきがかかりそうなくらい海岸線ギリギリの国道を走る。
この青い海ともお別れ、また帰ってくるからね〜としっかり脳裏に焼きつけておいた。





マタンサスの街



冷房が効きすぎのバスの中で数日前から引いている風邪が悪化し、ハバナに着いた時には久しぶりの都会と暑さに頭がクラクラし、荷物を担いで小一時間フラフラしながら歩き、やっとトニーとハナのカサにたどり着いた。









ハナさんの顔を見たときは家に帰ってきたかの様で本当にホッとした。





スペイン軍が建てたモーロ要塞



ハバナであと2泊を残すのみとなった。

着いた日は解熱剤のおかげで一旦熱が下がったので、近くのマーケットでお土産を買って、ココナツミルクで作ったというトニーさんおすすめのアイスクリームを食べた。









カフェのパイナップルジュースが美味しかった❤️







夕食には近所のカフェでマラカス兄さんのライブ、その後ジャズカフェでのセサロ・ロペスさんのライブとハシゴし、欲張ったのがいけなかった・・・












マルコン通り




その夜から高熱が出てウンウン唸っていたら、スチーブが横で「ひょっとしてマラリアとちゃう?!」って驚かすし、明日の夜はロスバンバンのライブがあるとハナさんに教えてもらったので、どうしてもこれだけは行きたかった。














次の日は朝からハナさんに濃厚はちみつレモンを作ってもらい、夜に備え日中は大人しく横になることにした。




ウエディング・カップルを乗せた車





私が寝ている間、スチーブは昼にライブをやっているCasa de la Musicaへ出かけて行った。












トニーさん、ハナさんお世話になりました、


ぐっすり眠って汗をたっぷりかいたお陰で夕方には熱も下がり、なんとかロスバンバンのライブにだけは行けた。でも最後の日の夕食はハナさんと一緒にお寿司を作ろうって約束していたのに、それが果たせなかったのだけが心残り。。。

ありがとう!















ハバナ新市街地


そんなこんなで無事家に帰ってきて、それからしばらくは放心状態が続き、なかなか体調が元に戻らなかった。遊びすぎて疲れたのか、それともキューバの刺激が強すぎたのか、とにかく私の体の中を衝撃が駆け抜けていった後のような感覚だった。









最後にこの人のブログに実際のキューバが一番詳しく書かれているのでご紹介。
http://caminobonito.xyz/category/中南米/キューバ/


旅行中に読んだキューバに関する本。
 『108歳の幸せな孤独』(中野健太著)
 『チェ・ゲバラの遥かな旅』(戸井十月著)
 『冒険者カストロ』(佐々木譲著)


興味のある方は是非!




ハバナの老舗高級ホテル「Hotel Nacional de Cuba」





青い海と眩しい太陽に抱かれ、街中に音楽とダンスが溢るキューバという国。












長く過酷な歴史に翻弄されながらも人々はたくましく生き抜き、貧しくともみんな陽気で仲のいい姿は、心から羨ましく私の目に映った。

本当の贅沢ってなんだろう、本当の幸せってなんだろうって考えるいい機会を与えてもらった。





アルプスが見えたらもうすぐ家




本当に世界にはまだまだ知らない事が満ち溢れている。

好奇心はおさまりませ〜ん!










とん







2017年11月20日月曜日

キューバの旅9(音楽編)

バー『フロリダィータ』で迫力満点の女子バンド
もうなんと言ってもこの旅で一番楽しかったのがキューバ音楽。キューバの音楽は鎖国同然の国の環境が作り出した産物と言ってもいいと思う。














ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米などの移民達が持ち込んだ文化と、キューバの熱帯気候と美しい自然とが融合し、海外からの流行に左右される事なく、国内で独自に育まれていった類い稀な音楽。



どこのレストランでも・・・




それに娯楽施設(映画館や遊園地など)やインターネットがほとんどない環境で、人々はみんなで集まって音楽を奏で踊ることが何よりの楽しみ。
















サルサダンスは幼い時にみんな否が応でも踊らされるので、ハナさん曰く国民全員がちゃんと踊れるんだとか。






演奏の後はチップ集めに各テーブルを回ってくる



私はジャズやスペイン、アフリカ、ラテンアメリカ系の音楽が大好き!
キューバ音楽はその全てのエッセンスが程よくブレンドされていて、いろんな味が楽しめる、私にとってまるで幕の内弁当のよう(笑)










お店の人の勧めやガイドブックの中から選んでCDを10枚くらい買って帰ってきた。




夜中まで大音量



ジャンルはラテンジャズ、サルサ、ソン、ルンバ、マンボ、チャチャチャなど色々で、どれをとってもハズレなし。中でもスチーブはカウベルの効いた音楽が、私はマラカスとギロという瓢箪でできたパーカッションのサウンドが特に気に入った。











私のお薦めアーティストをご紹介〜。



ハバナの有名ジャズバーは10CUCで2ドリンク付き


アラン・ペレス(Alain Perez)

『ADN』

ただいま私の一番お気に入り、トリニダー出身のキューバを代表する国際派歌手。安定感のある歌声とラテンジャズのリズムが聴きやすく、絶対にハマります。










行きのイベリア航空の機内でフランメンコギターの巨匠パコ・デ・ルシアのトリビュートフィルムにキューバ代表で出演してる彼を観て存在を知り目をつけていた。アルバムを聴いて大納得、素晴らしいキューバン・アーティストのひとり。




ジャズカフェは10CUCを払って中に入ると、
その分の飲食ができる。なんて良心的!


セサロ・ロペス(Cesar Lopez)

『Contrastes』

世界の舞台で活躍しているサックスプレーヤーでありシンガーでもある。
このアルバムはハバナ・アンサンブルとのコラボ。








人に勧められてキューバのCDをまとめ買いした数日後、ハバナのライブハウスに出かけ、たまたまセサロ・ロペスの生演奏を聴く機会があった。
私にはスペイン語でわからなかったけど、お客さんに話かけたり笑わせたりして、演奏もさることながら本物のエンターテイナーぶりは感動モノだった。そのステージがあまりにも良かったので、私は終わった後にバーで立ち話をしている彼を見つけてお礼を言おうと声をかけた。すごく気さくなおじさんで「聴きに来てくれてありがとう。私の奥さんは日本人です!」って日本語で返ってきて驚いた。それから部屋に帰って買った中に彼のCDがあったので2度びっくり。そんな有名なおっちゃんやったんや〜って(笑)


こんなすごい人達でも親近感を感じるのがキューバのいいところ。


ちょっとしたカフェでも毎晩ライブがある


バブロ・ミラネス『Renacimiento』とハイディ・ミラネス『AMOR』

親子2代のシンガーソングライター。
お父さんのパブロは全ラテン界から支持される大御所カリスマ・アーティスト。落ち着きのある上質のサウンドは聴いていて本当に心地の良い。
その娘のハイディとの共演アルバムは、息の合ったデュオでアコースティックな感じがめちゃんこ素敵。










キューバのフレーバーもちゃんと入っていてなんともニクい!お父ちゃんとのチューのジャケットも可愛い❤️

※ CDジャケットの写真は『キューバの旅1(お土産編)』に登載されています。


有名クラブ、でもドレスコードなし😅

バンボレオ(Bamboleo)&Lazarito Valdes

『Todo lo que soy』

ロスバンバンと共にサルサバンドの代表格。正統派サルサでメロディーラインもいいし、パーカッションもたっぷり効いていて、思わず体が勝手に動き出すこれぞキューバン・ミュージック!







それから今回ラッキーにも生で聴けた人たちもご紹介〜。




始まるまでが長い、キューバ時間・・・


Los Van Van

結成40年、メンバーは入れ替わり2世の代になっても健在のロスバンバン

キューバ最後の夜、ハバナの高級クラブ“サロン・ロホ”でのライブ。










風邪を引いて熱があったけど、どうしても行きたかったので日中は解熱剤を飲んで寝て、ハナさんに夕食を作ってもらい食べてから11時ごろに出かけた。その夜はお酒も我慢して、待つこと2時間。やっとロスバンバンが出てきたのが1時で朝4時までライブは続いた。終わった時はフラフラだったけど、おかげで熱も吹っ飛ぶくらいの楽しいショーだった。このライブが20CUCで観れるんだから夢のよう😍





Buena Vista Social Club ブエナビスタ・ソシアルクラブ



1990年のドキュメンタリー映画で一躍有名になったバンド

ご存知老舗中の老舗。
ここもメンバーは子供の代になり、最後には孫(と言ってももう20代)まで登場。観光客向けのイベント・ライブだったけど、お馴染みのナンバーのオンパレードで、大人のしっとりしたソンのリズムがたまらなかった。
やっぱりこれを聴かずしては帰れない。このコンサートも25CUCで価値おおあり。








近所のジャズバーでは手頃な値段で地元のバンドや有名アーティストが聴けたし、途中で停電になってしまったライブもあったり、小さなカフェでサービス旺盛なマラカス兄さんのご機嫌なライブなどなど、、、数え切れないほどの音楽に出会えた。



心から楽しめたマラカス兄さん




街中歩いているとどこからともなく生演奏が聞こえてきて、ついつい音の鳴る方へ・・・誘われてしまうキューバの音楽には人を魅了する不思議な力がある。






ロスバンバン、11人編成のバンドはど迫力




私たちは今回行かなかったけど、キューバの古都、音楽の都でもあるサンチアゴ・デ・クーバの音楽ドキュメンタリー番組を見つけたので是非ど〜ぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=zeHHn26dW30

キューバの雰囲気がとっても伝わってきます。









音楽とラム酒に酔いしれた日々、いつまでもキューバン・ビートが頭から離れない!





とん