「ボジョレー・ヌーボー」と聞いて知らない人はいないかも。
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ハーフマラソン・スタート |
リオンとマコンの間に広がるボジョレー地方で秋に収穫された葡萄(ガメイ種)で造られる赤ワインの新酒のことで、醸造期間が短く11月の第3木曜日が解禁日。
ボジョレーヌーボー解禁イベントの一環として毎年マラソン大会も盛大に開催される。コースの給水所でボジョレーヌーボーが試飲できるというので、またまた嫌がるスチーブをワインで釣って、夏にエントリーしておいた。
レースは土曜日。
今回ももちろんキャラバン(車中泊)で2泊の旅。
今回ももちろんキャラバン(車中泊)で2泊の旅。
前日の午後に家を出発し2時間半車を飛ばして、夜8時までにゼッケンを引き換える為に会場に急いだ。お祭りムードの会場はすでにワインの試飲ブースが出てランナー達で盛り上がっていた。
レースの朝は雨だけは降らないで欲しいと祈りたくなるような寒い曇り空。
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こちらもランナー皆さん |
フルマラソン、ハーフマラソン、13km、5kmのカラーラン(コース上で色のついた粉をかけられゴールには色だらけになるという今流行りの子供向けラン)の4つのレースがあり、総勢1万5千人が参加する大きな国際大会。
その中でも5500人が参加するハーフマラソン(21km)はこの大会のメインレースで、幾つかのシャトー(ワイナリー)を経由し、ワイン畑の中をぬいながら走る。
12時スタート。
いきなり2km地点で給水所登場!ほんまにワインがある〜。たくさんのランナー達がたむろっていて、スチーブもさっそく試飲、私はがまんがまん。
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ディスコ!!! |
しばらくするとまた給水所。今度はバンドの演奏に合わせ、みんな飲みながら踊っている。
給水所ごとにランナー達はますますいい気分になって盛り上がり、これはほんまにマラソンなんか〜状態。酒蔵がディスコになっていたり、近所の人が家の前でワインをふるまってくれたりと、もうとどまるところなし(笑)
途中で給水所がなくなるとみんなのテンションが下がり、また給水所が現れるとハイテンションになる。見てるだけでも可笑しくて笑いが止まらない。
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Villefrancheの街 |
周りのランナー達と面白おかしく走っていたら、全く辛くも長くも感じず、気がついたら中盤をすぎ、ゴール手前3キロ辺りで初めてワインを飲みたいという余裕が出てきた。
最後の花道にはたくさん人たちが集まり、フルや13kmのランナーも合流して、酔っ払いランナー達が次々にゴール!
タイムは3時間。(5500人中5100位)
その夜は遅くまでワインの試飲テントや屋台が出て、市役所前でマッピングの出し物があったりと、ランナーだけでなく大人から子供まで市民全員がボジョレーヌーボーの解禁を祝った。
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日曜日のマルシェ |
フランスのワイン文化が産んだこの節度のないハメの外し方には本当に楽しくて圧倒されるばかり。もちろん中には真面目に走っているランナーもたくさんいたし、途中で倒れて運ばれている人もいなかったところを見ると、ちゃんとしたマラソン大会だったんだなーと変に関心。
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標高483m Mont Brouillyからの眺め |
ボジョレーヌーボーはそんなに美味しくないとの噂もあるけど、この時期にしか飲めない新鮮でフルーティーな若いワインは、マラソンの後ということもありめちゃくちゃ美味しかった。
フランスに越してきてもうすぐ4年、私たち夫婦はここでは外国人ということもあり日々戸惑うことも多いけど、なんかやっとフランスのことが好きになれた瞬間だった(笑)

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