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2017年11月8日水曜日

キューバの旅6(二重通貨編)

こんな可愛いお土産1CUC(100円)
キューバの謎、「二重通貨制度」。

旅行前は一体どういうシステムなんだろうと不思議に思っていたけど、やっぱりややこしくて、結局私には使いこなせなかった。












外貨と換金可能な兌換ペソ(CUC)とキューバ人が働いて稼ぐ国内でしか使えない人民ペソ(CUP)が存在する。1CUCは25CUP。1CUCはだいたい100円といったところ。



CUCとCUP(インターネットより)


キューバ国民は教育と医療が無料で、最低限の食料や住宅なども国が保障をしてくれる。働く人の平均収入は2万円くらいだそう。たとえ歯科医師であってもそうらしいからびっくり。






どこへ行っても食料品、医薬品、日用雑貨などは足りてなさそうだし、数少ない電化製品や輸入品は高すぎて買えない。
実際の生活は本当に大変そう。




チェゲバラ付き3CUPコイン
(インターネットより)




なので、ここにはお金持ちもいないけどホームレスもいない、盗みもほとんどないし、だから治安もいいとなる。。。













いつも賑わっている市場



私たち外国人観光客が行くようなホテルやレストランではCUCしか使えず、地元の人たちが行く商店や食堂ではCUPしか使えないところもある。でも観光客だってCUPを持っていれば使ってもいいし、キューバ人もCUCを使っている。









だた物価に雲泥の差がある為、結局私たちと地元の人が行くところが分かれてしまうと言う現象が起こる。



街の商店






いろんな人がブログで上手に説明しているので、興味のある方はこちら!
http://traveling-pp.com/blog/diary/cuba2/
http://cuba-club.net/dual-currency/












http://kenmia.com/2015/03/01/two_currency_in_cuba/






地元の人が行くサンドイッチ屋さん

例えば・・・
外国人観光客向けCUC払いの長距離観光バスは、中国からのお下がりで昭和風だけど、車内は(効きすぎの)冷房と(いつも壊れてて使えないけど)トイレまで完備されてて快適。一方キューバ人が乗るCUP払いのバスはオンボロでいつもぎゅーぎゅー詰めで窓は開けっ放し。








輸入菓子は贅沢品


私たちも是非キューバ生活圏内を覗いてみたくて、地元の人が行くようなレストランや商店に潜入した。

キューバ人でも商売をしている人はみなCUCを稼ぎたいので、受けてくれるところもあるけど、お釣りはCUPでって言うところもある。






そうすると、1杯5CUPのジュースを買って1CUC(25CUP)で支払うと、お釣りが20CUPとなるわけで、CUPのお金に慣れていない私たちは渡されても非常にわかりづらいので、ごまかされたりするらしい。




お土産を売る青空マーケット



メニューに値段の表記がないところもあるし、書かれていても例えば〝ジュース3〟とか、、、CUCなのかCUPなのかわからなくて、3CUCを払ってしまったりと言うことが起こる。










スペイン語が話せれば問題ないけど、身振り手振りじゃ無理。。。キューバ人も悪気はないけど、時々CUCとCUPを間違えて払っても、そのまま受け取ってしまう人もいる。





道で葉巻を売りつけてくるおっちゃん


ま〜フルーツジュースが3CUC(300円)といっても、私たちにはキューバにしちゃちょっと高いなぁと思う程度で、観光地だからしょうがないかって気づかないけど、キューバ人にとっちゃ12円のジュースが300円に変身!一気に25杯分が売れたことになる。








値段を間違えたからといって、これを高いと言ってクレームをつける外国人もいないだろうし、文句を言いたくてもスペイン語が喋れないんじゃ話しにならない(笑)





ピザ屋さん






中にはお金を持っている観光客には売りたくないのか拒否されたこともあったし、あまりいい顔をしない人もいた。外人は然るべきところで、然るべき金額を払えってことか・・・。















来てしばらくは物価もわからず、スチーブは30円くらいのケーキを300円で、私は100円のアイスクリームを300円で買わされたりしたけど、レッスン料だと思えばそんなに高くないし、キューバ人は商売っ気があまりなく、お金に対してもそんなにギスギスしていないので全然腹も立たなかった。





ピナコラーダを売るワゴン



滞在費用を安くと思えばいくらでも徹底して安くあげれたとは思うけど、生活物資の少ないキューバに観光客はある程度お金を落としてあげないといけない様な気持ちになった。

でも日本人はどこへ行ってもお金を持っていると思われてて、私なんぞは半社会主義国家フランスで働いてる身としてはそんな風に思ってもらってもちょっと困るんやけど(笑)








もう一つ困ったのが現金の保管場所。



観光地はなんでも高い






基本的にクレジットカードは使えないし、ATMも極端に少ない。両替所か銀行でユーロからCUCに換金し、現金をたくさん持ち歩かなければいけない。
(両替所は政府運営でどこへいってもレートは一律なので安心)













しかし、この暑い国で札束をお腹に入れて持ち歩くのはどうもなぁと思っていたところ、結局、民宿にパスポートも貴重品も置いて出かけるのが一番安全だった。




1CUCの高級アイスクリーム





そんなカラクリの二重通貨制度だけど、ちゃんと機能しているのはキューバだからかもしれない。細かい決まりもないし、よく言えば臨機応変、悪く言えば行き当たりばったり、でもそれがこの国の良さでもある。













もうちょっと上手にお金を使いこなそうと思ったら、スペイン語を勉強してキューバ人とコミュニケーションが取れる様になれば、もっと旅の楽しみも広がると思う。




とん
















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