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2023年10月27日金曜日

シーズン疲れと母入院

ここのところずっと天気が悪くて、雨もたくさん降った。

今朝から気温が下がり、雨が止んだ後に雲が切れて山が現れると2000m辺りまで白くなっていた。

すっかり日が短くなった

いつもなら山の上でもうスキーができるくらい積もっている時期なのに、こんな調子だとこの冬も降雪はあまり期待できそうにない💦

予想が外れてくれることを願うばかり。


* * *


いよいよシーズン契約の仕事がラストスパート!どんなレースでもゴール間近が一番辛い😂

ここ1週間、いろんな出来事があった。


久々パン・カンパーニュ

10月はボスの奥さんが先月受けた白内障の手術の後遺症で調子があまり良くなくサービスに出れないので、忙しい夜は私がピンチヒッターでサービスを手伝っている。

とは言ってもハイシーズンのような忙しさでもないし、来週末で仕事が終わるので大した話ではないけど、久しぶりに夜働くと生活のリズムが狂って、どうも寝つきが悪い。


落葉の絨毯

それに日本で処方してもらった甲状腺の薬が飲み終わり、フランスの薬に代わった途端になんか調子がよくない。疲れやすいし胃腸の調子もイマイチ。

この前はフランス保健局からインフルエンザとコロナワクチンの招待状が届いた。

この年齢になると無料で打ってくれるのは非常に有難いけど、打って調子が悪くなるのも怖いし、でも今年の4月に引いたような風邪は二度とごめんなので、今受けようかどうしようか迷っているところ。

それから週初めに、今使っているパソコン(6年目のMacBook)の調子がおかしくなり、自分でシステムを再インストールしたら、見事に動かなくなってしまった😅


侵入禁止マーク😱😱😱


2日間の休日がこの修理に振り回され台無しに・・・。

翌日、近所のパソコン修理屋さんに持ち込んだら、なんてことない80ユーロですぐに直してくれた。だけど容量の少ないパソコンに新しいシステムをインストールしたので、後1年くらい使えればいい方って打診され、また出費かと思うとショックは隠しきれない。


システムが仏語に😰

こんな高価な物が消耗品で、時期がくると必ず買い替えないといけないなんて全く納得いかん💢

そして先週末、介護施設にいる母が救急車で近くの病院に運ばれ、緊急手術を受けたと言う連絡が姉から入った。

遂に来る日が来たか‼️と正直腹をくくったし、帰国することも頭をよぎった。


やっと積雪


施設の介護士さんの話では、朝母にふらつきがあったので念の為に病院に運び、MRIを撮ってもらった結果、硬膜外血腫と診断されたそう。

1時間ほどの緊急手術で処置をしてもらった後、麻酔から覚めて病室で安静にして経過も良好とのことで一安心。

人生初めての手術


早速インターネットで硬膜外血腫を調べてみると、頭蓋骨と皮膚の間にできた内出血のことで、普通は打撲で起こることが多いけど、母の場合は老化によるものと思われ、血の塊を取り除けば治癒するもので、命に関わるような病状ではない。

毎日姉たちが交代で病院に様子を見に行ってくれて、順調に行けば1週間で抜糸して、介護施設に帰れるらしい。

週一のご褒美(ピギーごめん🙏)

母の歳になれば、こう言うことがきっかけて寝たきりになってしまったり、認知が進行(もうすでにだけど😅)したり、慣れない病院で転んで二次災害が起きたりと心配は尽きない。

でも翌日から食欲もありゼリーを食べて、ちゃんと歩行もできてリハビリの若い先生にも褒めてもらって、驚くべき回復力でみんなをびっくりさせている。

今朝

術後のCT検査の結果も問題なく、その後頭のガーゼと点滴も取れ、姉から頭のホッチキスが丸見えになっている痛々しい写真が送られてきたけど、本人はことの重大さに気づく様子もなく、鼻歌を唄ったり新聞に目を通したりと、痛みもストレスもないみたいなので、本当に良かったと胸を撫でおろしている。


スチーブの仕事着の修理

まぁひとまず落ち着いてはいるけど、またいつ何が起こるかわからないお年頃。

手厚い介護をしてくれている施設のスタッフのみなさま、頼りになる2人の姉と私たちを支えてくれている家族、みんなに感謝しかない🙏

1日も早く元気になって、普通の生活に戻れますように!


* * *


フランスでは11月1日はカトリックのお盆で祭日(Toussaint)。

その日を挟んで2週間学校も秋休みで、それに合わせて休暇を取る大人も多い。

また街にも観光客が戻ってきて、シーズン最後にもうひと盛り上がりするはず。



今朝の気温


それから今週末はサマータイムが終了。ますます寒くなり暗い時期を迎える。

雪は降って欲しいけど寒いのは困るしって、どっちやねん💦(ひとり突っ込み(笑))

シーズンの疲れはシーズン中にさっさと取って、11月こそは有意義な失業休暇を迎えたいもの。

とにかく季節の変わり目、みんな元気でいてね〜😍


とん


2023年10月22日日曜日

サレーブ山(フレンチ・プレアルプ)

昨日は朝から突風が吹き荒れ、その後大雨に。。。

でも気温はそんなに下がらず、山の上(2500m辺り)はちょびっと白くなった程度。

ほんのちょっと💧


ヨーロッパはここにきてやっと低気圧が頻繁に発生して、あちこちで大雨を降らせ洪水になったりしている。

雨じゃなくて雪がいいんですけど。。。

秋本番


かと思えばイスラエルではまた喧嘩が始まり、世界大戦になりかねない緊張感が走っている😱😱😱

どーかどーか世界が平和になりますように、と私は祈ることしかできない🙏


* * *


この前の休日はスチーブとサレーブ山に行ってきた。


道中、丘陵地が続く


モン・サレーブ(Mont Saleve1379m)はスイス・ジュネーブの南、フランスとスイスの国境に横たわるフレンチ・プレアルプ(フランス中山間地帯)の山。


ランチはスーパーのお寿司

スイス側は切り立った崖で、山頂にアクセスできるケーブルカー(ジュネーブ市内からバスで20分)で登ると、ジュネーブとレマン湖が一望できる日帰り観光スポットとして人気が高い。


    クロワゼット


サレーブ山ケーブルカー・オフィシャルサイト

https://www.telepherique-du-saleve.com


山頂に向かう道路


この辺りに引っ越してきてもう何年も経つと言うのに行ったことがなく、前々から行ってみようって話をずっ〜としていて、今回やっと実現😅


南側、モンブランは雲の中


フランス側はうって変わってなだらかで車でのアクセスが可能。


遠くにアヌシー湖


この日は天気予報では曇りで、少々霞んではいたけど暖かくて気持ちの良い日だった💕


牛の放牧


私たちはいつもの如くお昼前に出発し、オーガニックショップとガソリンスタンド、スーパーに立ち寄り、そこで昼食をとってからサレーブ山に向かった。


スイス側、後ろは断崖絶壁


国道ではなく細い村道を通って峠を越え、3時半ごろ山頂に到着。


ケーブルカー山頂駅


家からは90キロほどで高速道路でまっすぐ来れば2時間もかからない。


レマン湖、噴水も!


この日はハイキングをしている人もまばらで、放牧された牛たちがのんびりと草を食んでいた。

ここは本当に時が止まったかの様にのんびりした別天地。


ケーブルカー乗り場

スイス側からは想像もできないほど平らな草原が広がっていて、眼下にレマン湖の噴水(ジェドー)もくっきりと見え、南側にはアヌシー湖から今日は残念ながら雲の中に隠れているモンブランと連なる山群の大パノラマ。


売店と展示室、レストランとカフェはまだ工事中


周辺にはレストランやチベット仏教のお寺もあり、週末にはパラグライダーやサイクリスト達で賑わう。

歴史あるケーブルカー

山頂から少し下ると1932年開業の最近改装されて新しく生まれ変わったケーブルカー山頂駅(標高1097m)がある。

ケーブルカー乗り場から下を覗き込むと、吸い込まれそうな断崖絶壁に足が竦みそうになる💦


周辺を少し散策

このケーブルカーができる以前は山頂まで登山列車が走っていたらしく、ジュネーブからのアクセスもいいので観光地としての歴史は長い。

ハイキング道もよく整備されていて、麓には採石場もある。

国境の街Annemasse


しばらく展望を楽しんだり周辺を散策してから、暗くなる前に麓の街に下りてラーメンを食べて帰って来た。


チャーシュー麺(ピギーごめん🙇‍♀️)

サレーブ山周辺は標高の低いなだらかな丘陵が続き、それでいて素晴らしい景色が望め、次回は是非ハイキングかサイクリングをしにきたい。断崖絶壁のスイス側ではクライミングも楽しめる。

こんな近くにこんな良いところがあっただなんて、もっと早くに来ておけば良かった。

灯台下暗し💧

* * *


この夏は仕事も忙しかったしラントレに明け暮れて、結局サイクリングとクライミングには1回も行かなかったなぁ。


ラントレ中


この歳になると、急に物事(スポーツとか慣れない事)を始めると必ずどこかどこかに支障をきたすので、日頃から細々と続けることが大事。

あれこれやりたいけど、欲張るにはそれなりのエネルギーが必要だし、時間がいくらあっても足りない😂


いつみても優雅な馬たち

人間生きているうちにできる事や目にすることのできるものなんて、ほんの一部分でしかないんだなぁと思う今日この頃。

世界は広すぎる〜💦


とん

2023年10月16日月曜日

パタゴニアのスポーツギア

久しぶりの雨。

遂にアルプスは本来の秋らしい姿になった。

秋の夕暮れ

しかしまだ雪はそんなに下までは降りてきておらず、高い山の山頂が薄っすらと白くなっている程度。

この時期はアパートの建物にもまだ暖房は入ってなくて、朝晩は寒くても部屋の暖房を入れるほどでもないので、中途半端に寒い。

身体もまだ寒さに慣れず冬モードに入っていない。


紅葉の落葉

最近は気候変動が激しいので地球の軸がずれてきてるんじゃないかと思ったりすることもあるけど、何だかんだ言ってもちゃんと季節は移り変わるので、まだまだ地球はちゃんと回っているだなぁと感心したり(笑)

秋になると物思いにふけるのが楽しい😊


* * *


最近はタンスの中に服が増えるのが嫌で、良い服を着て出かけるような機会もないので、めっきり服を買わなくなった。

久しぶりに生イーストでパン

それに欲しい服と言えば、快適さ重視でなるべく長く着れる形と質をと思うとなかなか見つからない。それに気づくと日々着ているのは着やすくて気を使わない同じ服ばかり。


春と間違えて実をつけたトマト💕

しかし近頃私のワードローブの中にいつまでもある服があることに気がついた‼️

それはパタゴニアの服。

パタゴニアは1970年にアメリカ人登山家イヴォン・シュイナードが起業したスポーツウェアのブランド。

https://www.patagonia.jp/home/

元々パタゴニアは南米チリとアルゼンチンにまたがる南部の山岳地方のことで、『地図には載っていないような遠隔地、氷河に覆われた山岳、ガウチョ、コンドル・・・』のイメージからこの社名がついたらしい。


カレーうどん定食


パタゴニアは環境に優しい天然素材やリサイクル素材にこだわり、見た目のデザインもさることながら機能的で着やすい。

フリースジャケットのパイオニアでもあり、ペットボトルから再生しているのは有名な話。


道端の可愛い花

ただアメリカのブランドなので、サイズは大きめで色使いも時々えっ💧と思うのもあるけど、流行に流されるようなデザインでもない。

しかしブランド力からか、なかなか気軽に買える値段ではないので、私もセールでサイズや色が合えば買ったりしていた程度で、逆にブランド品ってことで避けていた時期もあった。


職場で朝食

でも気がつくと着倒しているのにいつまでもタンスにしつこく残っている服の中にパタゴニアのものが多いことに気がついた。もちろんもうボロボロになって着れなくなったのや、着づらくて人にあげてしまったりしたものもあるけど。

それに旅行には着心地も良くコンパクトで洗濯も簡単で、必ずと言っていいほど何かしら連れて行く。

ピギーごめん🙏焼豚アボカド丼


そんな私のパタゴニアのアイテムを、かなり着古しているものから新しいものまでご紹介。


◎トレパンとフリースパンツ

トレパンの言う響きも懐かしいけど(笑)、これはバーゲンで買ったもの。

フリースのパンツは大阪心斎橋にあるパタゴニア専門店で気に入って購入。まだその当時はフリース製のパンツは珍しくて、裾が長かったのでそこで修理してもらった。

どちらも買ってからすでに20年以上も経つのに、今もパジャマとしてほぼ毎日履いてるけど未だ現役。トレパンは山や旅行でも大活躍中。


年季物のパンツ



◎ウインドブレーカーとランスカ

ランスカはトレランを始めた頃に購入。もう10年以上使っている。

ショーツとスカートの一体型で、とにかく履きやすく速乾性があるので海水浴にも必須アイテム。

ウインドブレーカーは軽量でコンパクトに胸ポケットに収納でき、防水ではないけど1枚あると防寒着として本当に重宝する。

これも6年ほど前にオフィシャルサイトのセールで残ってたオレンジ色を購入。


軽いのが嬉しい


◎ジャージ地のサマードレス

これは旅行の神アイテム。

これも10年前に買って今となってはもうクタクタだけど、ロングスカートにもショートドレスにもなる優れもの。

写真ではちょっとわかりにくいけど、紐をクビの後ろで結ぶとショート丈のサマードレスのようになり、ビーチリゾートで水着の上から着ても可愛いし、レストランでの食事にも全然オッケー。

シルエットも綺麗で1枚でいろいろ着回しができ、小さく畳めてシワになりにくい、パタゴニアの定番アイテム。


絶対に持っていても損はないアイテム


◎オーガニックコットン・タンク

歳を重ねるごとに服の素材は天然がいい。汗をかいても痒くならないし、匂いも気にならない。真夏のクライミンやサイクリングにもってこい。

これは2年前にネットのサマーセールで購入。


何気ない色とデザインが気に入っている


◎ビキニとスエットパンツ

パタゴニアのスイムウエアは激しい動きのスポーツでもフィット感抜群で、ペチャパイの私でも抵抗なく着れるので何ともありがたい。

上下が別々に買えるのも良い点。これもセールで黒のトップも一緒に購入。

ローライズのスエットパンツは薄手で軽く、履き心地がいい上にシルエットが綺麗。

1本あるとジョギングやウォーキング、家着に寝巻きにと活躍するカジュアルウエアの王道。

これらも5年前にネットで購入。


海に行きたくなる💜



◎これは言うまでもなく、パタゴニアの定番中の定番レトロ・フリース

創業当時からパタゴニアのシンボルとも言えるこのデザインのフリースは驚異的ロングセラー。

実はこれは子供サイズで、大人のウイメンズサイズより幅が広めでストンとしたデザインがとても着やすく、中に厚めの服も着れるし、内側に風除けライナーが付いているのでジャケットとしても使える。

毎年デザインはそのままで違った色の組み合わせが発売されるので、状態が良ければビンテージとして高く売れたりもする。

私のような小柄な日本人には子供サイズも要チェック!去年日本で購入。


このレトロ感がたまらん😍


◎ナノパフダウンとカントリーネルシャツ

ナノパフはパタゴニアが独自開発した人工ダウン。

天然のダウンとほぼ変わらない温かさをキープしながら濡れてもその機能はキープ、家で普通に洗濯が可能。

こんなの欲しかった〜山の必須アイテム。去年セールで購入。

毎年デザインが若干変わる為シーズン終わりにはセールになることがよくあるので、運よく自分のサイズが残っていればゲットすることをお勧めします。

お馬さんの行列

それからネルシャツは山でもタウンでもサラりと着れて、パンツやスカートとのコーディネートも抜群、ジャケットとしても使える。

これは去年ジャパウ旅行の為に地元のパタゴニアショップで購入。

これも毎年違う色合いのチェック柄が発売されるので、気に入ったのが出たらマスト買い!


山でもタウンでも活躍

別に私はパタゴニアを強く宣伝するつもりはなく、他にも信頼できるブランドの良い服がたくさんある中で、長く着れる自分の1着を見つけるのは簡単ではない。

数々の旅やスポーツの場面で着るウエアは、思い出もいっぱいでとにかく着心地がいいのでいつまでも着ていたいもの。

地球温暖化問題や自然環境保護にも力を入れているブランドだけあって、ウエアの修理やリサイクルもしてくれるので、サステナブルさはピカイチ⭐️

これからも微力ながら応援していきたい企業のひとつ。


パタゴニアのラッコTシャツ
(2018年テンビービーチ(ウエールズ)にて)

最後に一番お気に入りだったのが、パタゴニアのピンク色でラッコが胸についたオーガニックコットンTシャツ。

随分前にスチーブがパブのイベントの抽選会で当ててもらってきて、形といい着心地といい肌触りといい、本当に大好きで着すぎてボロボロになって最後には雑巾になってしまった。

たかが服されど服、使い捨ての時代だから愛着が沸くほど着れる服は本当に貴重。

まるで友達のように、腰が曲がったお婆ちゃんになっても着ていたい😊

 
とん