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2017年11月20日月曜日

キューバの旅9(音楽編)

バー『フロリダィータ』で迫力満点の女子バンド
もうなんと言ってもこの旅で一番楽しかったのがキューバ音楽。キューバの音楽は鎖国同然の国の環境が作り出した産物と言ってもいいと思う。














ヨーロッパ、アフリカ、アメリカ、南米などの移民達が持ち込んだ文化と、キューバの熱帯気候と美しい自然とが融合し、海外からの流行に左右される事なく、国内で独自に育まれていった類い稀な音楽。



どこのレストランでも・・・




それに娯楽施設(映画館や遊園地など)やインターネットがほとんどない環境で、人々はみんなで集まって音楽を奏で踊ることが何よりの楽しみ。
















サルサダンスは幼い時にみんな否が応でも踊らされるので、ハナさん曰く国民全員がちゃんと踊れるんだとか。






演奏の後はチップ集めに各テーブルを回ってくる



私はジャズやスペイン、アフリカ、ラテンアメリカ系の音楽が大好き!
キューバ音楽はその全てのエッセンスが程よくブレンドされていて、いろんな味が楽しめる、私にとってまるで幕の内弁当のよう(笑)










お店の人の勧めやガイドブックの中から選んでCDを10枚くらい買って帰ってきた。




夜中まで大音量



ジャンルはラテンジャズ、サルサ、ソン、ルンバ、マンボ、チャチャチャなど色々で、どれをとってもハズレなし。中でもスチーブはカウベルの効いた音楽が、私はマラカスとギロという瓢箪でできたパーカッションのサウンドが特に気に入った。











私のお薦めアーティストをご紹介〜。



ハバナの有名ジャズバーは10CUCで2ドリンク付き


アラン・ペレス(Alain Perez)

『ADN』

ただいま私の一番お気に入り、トリニダー出身のキューバを代表する国際派歌手。安定感のある歌声とラテンジャズのリズムが聴きやすく、絶対にハマります。










行きのイベリア航空の機内でフランメンコギターの巨匠パコ・デ・ルシアのトリビュートフィルムにキューバ代表で出演してる彼を観て存在を知り目をつけていた。アルバムを聴いて大納得、素晴らしいキューバン・アーティストのひとり。




ジャズカフェは10CUCを払って中に入ると、
その分の飲食ができる。なんて良心的!


セサロ・ロペス(Cesar Lopez)

『Contrastes』

世界の舞台で活躍しているサックスプレーヤーでありシンガーでもある。
このアルバムはハバナ・アンサンブルとのコラボ。








人に勧められてキューバのCDをまとめ買いした数日後、ハバナのライブハウスに出かけ、たまたまセサロ・ロペスの生演奏を聴く機会があった。
私にはスペイン語でわからなかったけど、お客さんに話かけたり笑わせたりして、演奏もさることながら本物のエンターテイナーぶりは感動モノだった。そのステージがあまりにも良かったので、私は終わった後にバーで立ち話をしている彼を見つけてお礼を言おうと声をかけた。すごく気さくなおじさんで「聴きに来てくれてありがとう。私の奥さんは日本人です!」って日本語で返ってきて驚いた。それから部屋に帰って買った中に彼のCDがあったので2度びっくり。そんな有名なおっちゃんやったんや〜って(笑)


こんなすごい人達でも親近感を感じるのがキューバのいいところ。


ちょっとしたカフェでも毎晩ライブがある


バブロ・ミラネス『Renacimiento』とハイディ・ミラネス『AMOR』

親子2代のシンガーソングライター。
お父さんのパブロは全ラテン界から支持される大御所カリスマ・アーティスト。落ち着きのある上質のサウンドは聴いていて本当に心地の良い。
その娘のハイディとの共演アルバムは、息の合ったデュオでアコースティックな感じがめちゃんこ素敵。










キューバのフレーバーもちゃんと入っていてなんともニクい!お父ちゃんとのチューのジャケットも可愛い❤️

※ CDジャケットの写真は『キューバの旅1(お土産編)』に登載されています。


有名クラブ、でもドレスコードなし😅

バンボレオ(Bamboleo)&Lazarito Valdes

『Todo lo que soy』

ロスバンバンと共にサルサバンドの代表格。正統派サルサでメロディーラインもいいし、パーカッションもたっぷり効いていて、思わず体が勝手に動き出すこれぞキューバン・ミュージック!







それから今回ラッキーにも生で聴けた人たちもご紹介〜。




始まるまでが長い、キューバ時間・・・


Los Van Van

結成40年、メンバーは入れ替わり2世の代になっても健在のロスバンバン

キューバ最後の夜、ハバナの高級クラブ“サロン・ロホ”でのライブ。










風邪を引いて熱があったけど、どうしても行きたかったので日中は解熱剤を飲んで寝て、ハナさんに夕食を作ってもらい食べてから11時ごろに出かけた。その夜はお酒も我慢して、待つこと2時間。やっとロスバンバンが出てきたのが1時で朝4時までライブは続いた。終わった時はフラフラだったけど、おかげで熱も吹っ飛ぶくらいの楽しいショーだった。このライブが20CUCで観れるんだから夢のよう😍





Buena Vista Social Club ブエナビスタ・ソシアルクラブ



1990年のドキュメンタリー映画で一躍有名になったバンド

ご存知老舗中の老舗。
ここもメンバーは子供の代になり、最後には孫(と言ってももう20代)まで登場。観光客向けのイベント・ライブだったけど、お馴染みのナンバーのオンパレードで、大人のしっとりしたソンのリズムがたまらなかった。
やっぱりこれを聴かずしては帰れない。このコンサートも25CUCで価値おおあり。








近所のジャズバーでは手頃な値段で地元のバンドや有名アーティストが聴けたし、途中で停電になってしまったライブもあったり、小さなカフェでサービス旺盛なマラカス兄さんのご機嫌なライブなどなど、、、数え切れないほどの音楽に出会えた。



心から楽しめたマラカス兄さん




街中歩いているとどこからともなく生演奏が聞こえてきて、ついつい音の鳴る方へ・・・誘われてしまうキューバの音楽には人を魅了する不思議な力がある。






ロスバンバン、11人編成のバンドはど迫力




私たちは今回行かなかったけど、キューバの古都、音楽の都でもあるサンチアゴ・デ・クーバの音楽ドキュメンタリー番組を見つけたので是非ど〜ぞ。

https://www.youtube.com/watch?v=zeHHn26dW30

キューバの雰囲気がとっても伝わってきます。









音楽とラム酒に酔いしれた日々、いつまでもキューバン・ビートが頭から離れない!





とん






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