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2022年8月26日金曜日

山小屋2022(チェルビニア編)Day1

夏はまだ終わっていなかった!と言っても朝晩はもう寒いけど、日中はカラッとしててこれぞアルプスの夏。 

トンネルを抜けてイタリア側モンブラン(モンテビヤンコ)


今週は夏最後の大イベント山岳マラソン大会(UTMB)が1週間にわたって行われていて、レースも増設されこれまでにない規模になり、すごい人で街中お祭り騒ぎ。

お陰で仕事が忙しくて観に行く暇も元気もないけど💦、この熱いバイブは十分に伝わってくる。


イタリア・アオスタ
高速道路の上をゴンドラが飛ぶ


これが終われば街も少しは静かになってくれるのか、シーズン中の賑わい方を見る限り疑わしい。でも必ず秋がやってくる様にシーズンオフも必ずやってくる。

『働けるうちが華』、最後まで頑張るよ〜💪


* * *


さてさて今年のお泊まり山行は、、、


チラ見えチェルビーノ


いつも人が減って仕事も落ち着いてからと言っていると日が短くなるし寒くなるので、思い切ってまだまだ暑いうちにと8月中に決行。

今年は全然山に行けてなくて体力的に自信もないし仕事の疲れもあったので、どこか気軽に行けて、かつ眺めの良い山小屋はないものかと、出発ギリギリまで良い案が浮かんでこなかった。


御当地チェルビーノ・チョコ


今週の2連休はたまたまスチーブと休みが重なり、天気予報も晴れと出ていたので、これはいざ出陣!このチャンスを逃す手はないと慌ててリサーチ。


チェルビニアの街


有効期限の迫ったモンブラン・トンネルパスを使って行けるところ、しかもあまり遠くなく、イージーアクセス&ナイス・ビュー・・・。

あった!家から高速を使って2時間、4000m峰の絶景、2〜3時間のハイキング、条件にぴったりの山小屋が見つかった。


チェルビーノの一般登山ルート
(私たちは登りませんけど💦)


チェルビーノ(イタリア側マッターホルン)の麓、標高2820mのオリオンデ小屋。

http://www.rifugiorionde.it/index.cfm/en/home/

2010年に新しく建て替えられ、モダンでホテルのような施設に変身。1泊2食付きで一人€80。ちょっと予算オーバーだけど、イタリアだけに食事に乞うご期待💕


ハイキング前に街で腹ごしらえ


さっそく、出発2日前にオンラインで予約。ハイシーズンで満室かと思いきや、空きありでラッキー‼️


チェルビーノに向かって登ってゆく


朝8:30に家を出発し、途中ガソリンとエスプレッソ休憩を挟んで、高速に乗りス〜イスイ。高速を下りてからは狭い渓谷を20キロほどぐんぐんと標高を上げながら奥へ奥へと入って行く。


スイス国境のクライン・マッターホルンと氷河が見える


途中、チェルビーノ(高さ4470m、イタリア語で鹿の角という意味)の優美なお姿が見え隠れし、その度にテンションが上がる😍


滝でリフレッシュ


11時に山麓の町ブレイユ=チェルビニアに到着。ここで標高がすでに2020mもあって、空気が澄み切っていて陽射しが半端ない。

少し雲をまとったチェルビーノがお出迎え、おぉ〜💛

スチーブは冬にスキーで数回訪れていて、私も15年くらい前に1回スイスのツェルマット側からスキーで滑り降りたことがあるけど、全く覚えていない💧


歩きやすいハイキング・コース


まずは街を散策して腹ごしらえ。

小さな町は落ち着きがあって、古い建物や店構えが昭和じゃないけど80年代のアルペンリゾートの趣を残している。観光客のほとんどがイタリア人で、それも年配のカップルが多い。

思ったより俗化されていなく人も親切で居心地満点👍。


遅咲きのリンドウ


観光局を覗いてから切り売りのピザ屋さんでランチを済ませ、本日2杯目のエスプレッソを飲んでハイキング・スタート。

今日の目的地の山小屋が山の中腹に見えているけど、ここからは標高差800mの登り。


オリオンデ小屋(標高2820m)


汗ばむほど暑いけど、風があって気持ちいい。

視界の開けた牧草地をぬいながら、大したものも入ってないのにバックパックがずっしりと肩に乗っかり超スローペースで登っていく。たくさんのハイカー達と行き交い、チャオ!とみんな明るく声をかけ合っている。

途中で滝に足をつけてリフレッシュしたり、立ち止まっては写真をパチリ。景色を楽しみながら、表示通り3時間で山小屋に到着。


豪華絢爛✨シャワートイレ付き個室


部屋はドミトリーだと思っていたので、シャワートイレ付きの個室(2段ベッド)でびっくり。シーツとタオルは各自持参ということだったけど、ほぼホテル並の快適さ。


標高3000付近は風があって寒かった


私は高山病か熱中症かわからないけど、軽い頭痛がしたので部屋で少し横になってから、チェルビーノの登山口まで行ってみることにした。


カレルの碑


足場の悪いガレ場を30分ほど登ると、アオスタ出身の山岳ガイドで1865年にイタリア綾から初登頂に成功したジャン・アントワーヌ・カレルの碑がひっそりと立っている。

ここからがチェルビーノへの登山口(標高3000m)。

カレルはこの山でグループのガイドを務めた時に、下山中に悪天候に遭い、グループの安全を確保した後に山中で疲労の為亡くなっている(享年62歳)。


ハイカーたちが帰った後の静かになった夕刻に、
カモシカがお目見え


山小屋に戻ると7時から夕食。

宿泊客はイタリア人4人家族、ベルギー人カップル、ポーランド人クライマー、そして私たちの計9人だけ。

絶品ラビオリ


たまたま相席になったポーランド人クライマーは明日チェルビーノにソロでアタックするとのこと。この夏は猛暑のせいで永久凍土が溶けて落石が多発しているので一般登山ルートは閉鎖されてるはずだけど?ってスチーブが話したら、そのクライマーは全く知らなかったみたいで驚いた顔をしていた。

スチーブは後で要らんこと教えたかな〜って後悔💧


イタリアどこへ行ってもデザートの定番
パンナコッタ


前菜のペストのラビオリに始まり、メインはチキン・ポレンタ(郷土料理でとうもろこしのお粥)、デザートはお約束のパンナコッタ。さすがはイタリア、山小屋でも下界と変わらない美味しい料理が食べられるのは毎度感動。


夕焼け


ただイタリアは前菜にパスタって言うのが癖もんで、お腹が空いてて美味しいのでついがっついてしまい、メインが出てくる頃にはすでにお腹がいっぱいってことに・・・。

イタリア人と同じ量で私にはちょっと多かったけど、今日はよく歩いたし明日も歩くし、美味しかったので頑張って完食し、別腹デザートもペロリ💧

その後、標高も手伝ってか消化にかなり時間がかかった😅


山小屋から街を見下ろす


夜中に頑張って起きて星をみるぞ〜っと、夜9時半には寝落ち。

満点の星に包まれて眠る、

今年もまたここに戻って来れた幸せを噛み締めながら・・・。


Day2へと続く。


とん
























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