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2019年12月25日水曜日

キッチン修行2019(その3)

週初めのフェーン風で雪が一気になくなった
遂に終了!

3週目は7連勤。
オープン後は昼と夜のダブルシフトで、夜寮に帰ってくるのは12時過ぎ。











何回か雪も降ったけど1度も滑りには行けず。




週中には仕入れ先のお肉屋さんでパーティー
写真はお肉屋の大将






とにかく毎日が必死で、疲れも感じないほどアドレナリンが出た。その代わりに家に戻った次の日は一日中起きれなかったけど(笑)















トロ〜リとろける熟成2年の生ハム、キロ6千円




久しぶりにフル回転させた頭はオーバーヒート寸前で、休日の度に偏頭痛に襲われ、いかに日頃使っていなかったか、、、それにレストランのオープン時間間際になると緊張で毎回トイレに走らなければならなかったと言う、いかに日頃緊張感のない生活をしていたかが分かる(笑)












レストラン内部





自分の不器用さや要領の悪さに落ち込んだり、このバイトを大変とわかっていて引き受けた事をちょっと後悔したり、夜なかなか寝付けなくて早く家に帰りたいと思った時もあったけど、よくよく考えてみるとそう言う思いをわざわざしにここにやって来たんだって事をすっかり忘れていた。













ずわい蟹のトリフパオ



家族や家のありがたみ、世間の厳しさや人の気持ちを理解する為には、今いる恵まれた環境から一旦外に出てみないとわからない。











寮では若いパティシエの女の子達と仲良くなってスイーツのレシピを教えてもらったり、





寿司カウンター



同室になったアルデッシュ(南中央フランス)出身で水泳のコーチが本業の女性はホテルのプールで働く予定だったけど、勤務2日目にしてやっぱり自分の思っていた仕事とは違うと言ってすぐに辞めてしまったり、











シーフード・セビーチェ






オープンヘルプで来ていたプラハの同じ系列ホテルのスパでマネージャーとして働く女性と知り合いになったり、小さな出会いがたくさんあった。

















私の担当する寿司場には前の週に30代の男子1人、次の週に20代の男子がもう1人新たに入ってきて、私が2週間で覚えた事を彼らに伝えなければならなかった。私が必死になって教えようとすればするほど必死になってくれないのが若い男子。詰め込み過ぎないように、且つプレッシャーを与えながら。。。






スパイシー・マグロ巻き





20代の子はいい子だったので私が去る日にやっとエンジンがかかり前菜料理の仕事は覚えてくれたけど、結局寿司を巻くのが遅くて綺麗じゃないからと言ってチーフチェフに焼き料理の厨房の方に回され、そこで修行を受けることになった。













30代男子はお寿司は経験があるので上手に作れるけど、超マイペースでコミュニケーションを取るのが難しく、私とも馬が合わなくて最後には少し険悪な雰囲気になったりもした。







和食チーム



お隣のフレンチレストランではそんな事を言っている余裕もなさそうにオープンが迫りみんな顔を引きつらせながら朝から晩まで働いている。シェフから厳しく言われ泣いている女の子もいて、まさに体育会系。















こう言う仕事は心から好きでないと続かない。

私も料理に興味はあっても中途半端な気持ちではできないだろうし、こんなハードな日々はもう年齢的にも無理だと思う。高級レストランでは少しでも食材が良くないと破棄しなければいけないし、デザートは毎日新しく作り変える。まだまだ食べれる物を捨てる事に違和感があったりと、ちょっと複雑な一面もあった。





いいシャンパンはまろやかな口当たり






それでも仕事が速く志の高いプロ集団の世界を少しでも垣間見れた事は本当に貴重な体験だったし、とにかく学ぶことがいっぱいあった。















最後の日にはチーフシェフがレストランで出している1本1万円もする自社シャンパンを振舞ってくれて、来シーズンも是非と言ってもらえた事がすごく嬉しかった。










今回の修行は山岳マラソンレースにも似た緊張感があってどこか懐かしい気持ちになり、お腹も引っ込んで禁酒もでき、体力も戻って頭も活性化し、何もかもが大成功だった。

失った自信喪失感も終わってみれば何処へやら(笑)












来年はどんな修行が待っているのか楽しみだー😄
ハッピー・クリスマス‼️






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