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2024年8月28日水曜日

お泊まり山行2024(Pointe d'Orny 3,271m)DAY1

冷んやりと空気が冷たい出発の朝。

少し目眩はするけど、行きたい気持ちの方が勝っている。

シャンペのリフト乗り場

いつものことながら予定より1時間遅れて家を出発。

途中でスチーブがパン屋に寄り長蛇の列に待たされて更に30分のロス💧

TBMバリエーション・ルート

行きの車の中ではこのことで口論となり険悪なムードが漂う😅

いつものことやけど(笑)💦

秋の香り

国境を越えてスイスに入り、マルティニから南下し深い谷へと入って行く。

この道をずーっと行くとグラン・サンベルナール峠〜イタリアへと続いている。

ミルティーユ😍

途中で国道を外れ細い道に入り、11時前に小さな湖のある景勝地シャンペ(Champex 標高1,486m)に到着。

ここは冬はスキー、夏はツール・ド・モンブラン(TMB)のルートの1部でもあり、登山やクライミングなどのマウンテンスポーツで人気が高い。

私達も以前に何度か訪れている。

森林限界を越えるといよいよガレ場


今日はここから標高2826mのオルニー小屋を目指す。

標高2100mまで一気にリフトで上がることもできるけど、6時半の山小屋の夕食までに着けばいいので、出発が遅れたとは言え歩いて上がる時間は十分。


マーキングを頼りに登っていく

ブレヤ峠に向かってTMBバリエーション・ルートを暫く行き、山道に入るといきなり急な登り。

山道の入り口が分かりづらいせいか、あんまり天気が良くないせいか、私たち以外は誰も歩いていない。

標高2,000mあたりはガス


細くて急なトレールは前日の雨で木の根っこや岩の段差が滑りやすくなっている。

この道は下りはできることなら歩きたくない💦

1時間も登ると森林限界に出た。


午後には雲が切れてきた

標高2000mまで来ると道の脇にはブルーベリーが鈴なり。

しかも今年のはデカい😍

天空に伸びるトレール

採りたい気持ちを抑えて、ここでランチ休憩。

ペースもまずまず。

岩のトンネルで記念撮影

ここからはひたすらガレ場が続き、マーキングを頼りに標高を上げていく。

体調もまずまず。

岩のトンネル

峠付近は急勾配で手を使って岩を攀じ登るようなところばかり。

登りはいいけど、ここもやっぱり下りは嫌やなぁ💦

3つのトレールが合流

14時、ブレヤ峠(Col de la Breya 2,401m)にでた。

ガスっててあまり景色は良くないけど、その分涼しくて歩きやすい。

私の好きな遅咲きのリンドウ

ここからは暫く緩やかなアップダウンが続き、リフト降り場からの道とぶつかる。

急な斜面に細いトレールがへばりついていて、谷側を除きこむとを目眩でバランスが崩れそうになる。

滑らないよう集中して慎重に歩く。

モレーンへの入り口

いつもスイスの山に来ると思うことだけど、『え〜こんなところ子供も歩くハイキング道なの〜⁉️』って言うくらい洒落にならないところが多い😱😱😱

どこも良く整備されてるけど、自己責任とは言えかなりエグい。

岩にへばりついて咲いている花達

途中2〜3回休憩を挟んでのんびり歩いていたら、標識に書かれた時間よりも全然遅れてるやんか😅

氷河がお目見え!

上から降りてくる日帰りのハイカーやクライマー達とすれ違いながらどんどん谷の奥へと進んでいくと、両脇に氷河に削り取られた切り立った岩山が現れる。

ボルトが打ち付けてあるクライミングルートもある。

オルニー小屋のシンボル

ガスが切れたりかかったりして、もうそろそろ山小屋は近いはずなのに見えてこない。

ところどころ岩の陰に咲いている可愛い高山植物に気を取られる。

癒される〜❤️

オルニー小屋(Cabane d'Orny)

最後のモレーンを登ると霧が切れて氷河が顔を出したと同時に山小屋も見えてきた。

午後5時、オルニー小屋(Cabane d'Orny)に到着。

リフトがあるので日帰り客も多い

ブクタン(山やぎ)の銅像とスイスの国旗が立っている。

チェックインを済ませ、夕食まで時間があったので外のテラスに座っていると、ガスが晴れてオルニー氷河がお出まし。

寝室

下界の喧騒がまるで嘘のような静寂と時々山から流れ落ちる落石の轟音。

ここは正しく私が来たかった地上の別天地。

オルニー氷河

この日の宿泊客は86ベッドあるうちの半分くらいで、家族づれやハイキンググループ、クライマー達がいた。

この辺りはクライミングのメッカでもあり、ガチで難しいルートが多い。

野菜スープ

夕食はドイツ語圏の人達と相席になり、みんな明日登る山の話で盛り上がっていた。

メニューは野菜スープ、パスタ(ミートソース、きのこのクリームソース、ペスト)、デザートにはリンゴのコンポートと至ってシンプル。

私はベジタリアンメニューを注文

Wi-Fiもなく、9時半には眠くなり布団に入った。

それから標高のせいかなかなか寝付けず、窓から差しこんでくる明かりが電灯のように明るいので不思議に思って窓の外を覗いてみると、大きな満月が煌々と輝いていて昼間のように明るい。

Le Portalet 3,344m

普段私のスマホでは月の写真は上手く撮れたためしがないのに、この日は月の光が雪山や氷河に反射してあまりにも明るかったので、綺麗な満月の写真を納めることができた。

月からパワーをもらい、明日はポワン・ドルニーまで登れそうな予感。

グラン・コンバン山の隣に浮き上がる満月

結局夜はあまり眠れなかったけど、ここに居るだけで幸せな気分だった。

明日は頑張るぞ〜、楽しみ‼️


とん


おまけ映像:オルニー小屋からのご来光



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