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2022年4月26日火曜日

冬のバイト忍者M次郎くん

お天気下り坂で、やっと街も仕事も暇になり始めた。

ここアルプスは2月3月の方が晴天率が高くて、4月5月は比較的不安定。


近所の夜桜


先週末はまた寒くなり、山にまた少し雪が積もった。

私の肋骨痛もほぼ良くなったけど、気温の変化のせいか、シーズンの疲れがずっしりと体にのしかかり何をするにも体が重い。だけど今できることは今のうちにやっておかないと、バカンスに野暮用は持ち込みたくない💦



日曜日、仕事前の一本


仕事も残すところ後4日。


* * *


この冬、私の職場でサービスのバイトをしているM次郎くん(勝手に命名)。

元々は毎週土曜日に立つ朝市に行った帰りに、時々ラーメンを食べに立ち寄る常連のお客さんだった。どう言う経緯かは知らないけど、この冬お店を手伝うことになった。


ちょんまげ頭のM次郎くん


出身は隣谷にある小さな村で、実家は5代も続く老舗ホテル、そこのぼん。

お店に通い始めの頃は色白の学生風で割と無口な印象だった。日本が好きで日本にも行ったことがあり、特に和食には目がないらしく、ラーメンは味噌味のファン。病気で寝込んだ時には寿司かお粥って言うくらい、日本人より日本人。

もちろん浮世絵や漢字入りTシャツは標準装備(笑)


海老だけペスカトーレ・スパゲティ


食いしん坊がたたってか、ここ数年でみるみる横に伸びて外人力士風に大変貌(ちょんまげヘアも手伝って)を遂げてしまった💧

職場で出される賄いはなんでも超〜美味しいらしく、いつも嬉しそうに早食い&完食。

私とはいつも入れ違いのシフトなのでそんなに会話する機会もなく挨拶程度だったけど、いつみても機嫌良さそうだし、なんでも頼めば快くやってくれるし、私的には好感度は高かった。


M次郎にシフォンサンドの差し入れ


それに引きかえボスは、仕事は遅いし気が利かないって、6代目大丈夫かいなとM次郎のことで愚痴をこぼしていた。

そんな折、今月夜のサービスを一緒にする機会が2〜3回あった。

実家のホテルのレストランでサービスの経験もあり、お客さんへの接客や目配りなんかは慣れてるし、つたない仏語の私とのコミュニケーションも問題ないし、とても一緒に働きやすかった。

普段からうちのお店ではシーズンだけの学生バイトや腰掛けサービスの女の子と働くことが多いので、M次郎はマイペースとはいえ、今までのバイトの中では一番プロフェッショナルというのが私の印象(サービスを手伝った後に私にチップまでくれた心配りはさすが、ぼん)。


BIOライムの蜂蜜漬け


ただ狭いお店の中で横綱級の身体を機敏に動かすのはなかなか難しく、疲れてくると動きが鈍るみたいで、ボスにアレコレと小言を言われているのを時々目にすることがあった。でもそんな時も反発するわけでもなく、素直に聞き入れているみたいだった。

そしてある雨の日。

店の小さな更衣室でM次郎のカバンから日本刀の柄(え)が覗いているのを発見した😨


マジか〜😱


私は「えっ、何これ💦なんで職場に日本刀⁉️」って不気味に思いすぎて、M次郎になにも聞けなかった。

まさかこれで、うるさく小言を言ってくるボスを何とかするつもりじゃなかろう😱と変な妄想が頭をよぎった。今時の若者は全くそんな風に見えない人ほど、凶暴性があったりするから怖い。


てっぺん焦げの久々ワンローフ


どうか🙏おばはんの取り越し苦労であって欲しいと思いながら、その日職場を去った。

次の日の朝、いつもの様にボスから連絡事項のメールが入り、生きているみたいなのでホッとした😅

そして数日後のまた雨の日。

またまた更衣室に日本刀があったので恐る恐る触ってみると、なんとそれは傘ではないか😭😭😭


今週の休みはプチ・パウ


「M次郎の傘、怖い〜💦」って言ったら、誕生日のお祝いにもらったとかでめっちゃ気に入ってるらしく、背中にかけると忍者みたいだろ〜って自慢気に語っていた。

本当におばはんの逞しい想像力には、ひとりこっそり苦笑してしまった😆(松本清張の読みすぎやろ(笑))


変わりやすい天気


M次郎が日本刀の傘を背中にせおって去ってゆく後姿は、可愛すぎて目に焼きつき、今回もまた書くほどのこともない日常の出来事を書かずにはいられなかった。

この仕事が終わったら、運転免許取得の為に自動車学校に通うって面倒くさそうに言っていた。M次郎今年28歳、そろそろ免許も取らないとって周りからプレッシャーをかけられてるみたい(笑)

6代目、頑張れ‼️



とん














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