11月終わりのできごと。
3ヶ月間通った仏語講座はいわば職業訓練校。
フランス社会にいち早くとけ込めるよう、県の職業安定所が無料でいかせてくれる手厚いフランスの社会保証制度のひとつ。
なので仏語の勉強ばかりではなく、履歴書や就活のための手紙の書き方や面接の受け方、後半に3週間の企業研修(スタージュ)、最後には就職に必要なレベル試験までついている。その代わり、授業は仕事とみなされるので、病欠の場合には医者の診断書、就活等で授業をぬけるときは会社から証明書に判子もらってくることなど、いろいろと決まりがあって厳しい。
その前に家で練習、にぎりは難しい・・・
でも失業手当も同時にもらえて、ほんまにありがたい限り。
仏語の履歴書を持って、いろんなところをまわって就(スタ)活をした。
最初はフランスの企業なら職種はなんでもいいかと思っていたけど、結局のところせっかく働くんだったらやっぱりキッチンの仕事がしたいと思い、車で家から45分とちょっと遠かったけど、フランスの一街にあるフランス人の経営する寿司屋にお願いしたら、快く受け入れてくれた。
※ Stage(スタージュ)と言ってフランスでは高校や専門学校の学生が、授業の一環として企業で実地訓練をする制度がある。期間は専門や学校によっていろいろで数週間から半年間、もちろん無償で、その代わり企業は責任をもって仕事を教える。見習いといっても、社員同様に仕事をこなす。
オーナーがパリのお寿司屋さんからヒントをえたと言う、フランスならではの変わったメニューが多く、初めはぎょっと思ったけど食べてみるとなかなか美味しいのもあった。
メニュー、かなり日本の寿司とは違う
例えば、、、
フォアグラといちじくのジャムとナッツ巻き
干し肉とチーズ巻き
海老フライとピリ辛マヨ(春巻きの皮)巻き
スモーク鴨肉、チーズ、アサツキ巻き
ホタテ、ナッツ蜂蜜巻き
クリームチーズときゅうり巻き
などなど・・・
私の作品、実際にお客さんの注文
寿司というよりは、すし飯をベースにラップ(タコスか春巻き)といったのり、でもデザートのクレープにすし飯とチョコとバナナ巻きにはさすがに参った(汗)
従業員も若い子が中心、私の他に10代のスタージュが2人、皆の話すフランス語は早過ぎてほとんどわからなかったけど、親切に仕事を教えてくれた。それにしても、切れない包丁ばかりで焦った(笑)
真面目に働いたのでオーナーも喜んでくれて、お土産にお店オリジナルの怪しいスパークリングワイン“FU JUICE”をもらって、2週間のスタージュが無事終了。
フランス人は仕事中おしゃべりばっかりして大丈夫かいなと思いきや、手もしっかり動いてて、みな笑いながら楽しく働いているところはええなと感心した。
昼食と夕食のダブル・シフトで、往復1時間半の運転、慣れない環境で頭も身体もフラフラになったけど、とっぷりフランス社会に浸かった気分で本当にいい体験ができた。
しかし、自分の仏語はまだまだ使い物にならへんな〜。
とん
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