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2024年6月11日火曜日

Swiss Canyon Trail 2024 (31k)

実は私の今年の目標は、還暦復活フルマラソン。


出発の朝はもげ森まで軽くラン


なのでこの春に1回くらいはハーフマラソン(21km)を走っておきたいと思っていたけど、なかなか出たいレースが見つからなくてぐずぐずしてたら、どこのレースもあっという間に定員になってしまい途方に暮れていたところに、ラン友のIさんに背中を押されスイス・キャニオン・トレール(31km)に申し込んだ。



スイスへフレンチ・ワインのお土産


今年に入って甲状腺の薬の量の調節がなかなか上手くいかず体調が不安定だったから、31キロを走るにはまだ早いかもと思っていたけど、スイスで走るのも仲間が居るのも良い機会だし、まぁ行けるところまで行ってみるかってことになった。


ジュネーブのバスターミナル


スイスのニューシャテル州の風光明媚なトラヴェ谷【Val de Travers】をぐるりと廻るSwiss Canyon Trailは、Trail de l'Absintheと言う大会名で始まったヨーロッパで最初のトレールマラソン大会らしい。


Iさんちのうさぎ


レースは111キロ、81キロ、51キロ、31キロ、16キロの5種目。


スイスの高速道路


今年で第29回目を迎える谷の各村々総出で盛り上げる村興し的イベントで、雰囲気もこじんまりとしてローカル感満点。

参加者のほとんどがスイス人とフランス人で、外国人もちらほらいたけど、日本人は私たち2人だけだった。


ニューシャテル湖


私はこの週末仕事を休んで前日にジュネーブのIさんちに泊まって、翌日Iさんの運転する車で現地入り。


スイスの民泊 Chambres d'hôtes
1泊朝食付きひとり60フラン


今回は私の車のサイドブレーキが効かなくなり修理が間に合わなかったので、Iさんちまではバスと電車を使って行った(今時サイドブレーキがある車はもう珍しいみたいだけど💦)。

おかげでジュネーブでは久しぶりに元職場に立ち寄って、挨拶と少し買い物もした。


おしゃれなお家


スタートは午後2時45分、クヴェ村【Couvet】のスポーツセンター。制限時間は7時間45分。

なのでレースが終わるのが夜遅くなるので、隣村にIさんが予め宿(Chambres d'hôtes)を予約しておいてくれた。


スポーツセンターの体育館


当日体調はそんなに悪くはなかったのに、なぜかテンションが全く上がらなかった。

お天気は曇りで、夜に通り雨という予報が出ていた。


スタート
(ボランティアに来ていた宿のおじさんが撮ってくれた写真)


気温は暑くもなく寒くもなく、標高もそれほどではないけど、雷雨になるかもしれないので防水防寒対策の服と、ある程度の水分と食料は自分で持って走らないといけない。

スイスのレースは、エイドステーションにいつも食料も飲み物もしっかり用意してくれているので、そんなに心配しなくても大丈夫だけど(それがフランスだと、遅いランナーには食べ物がもう残ってないなんてことも・・・フランスあるある😅)。


この写真も宿のおじさんが撮ってくれた
(前がIさんでその後が私)


私はこの日の為にジュネーブでわざわざ大福餅(ラン食用)を仕入れたにも関わらず、当日Iさんちの冷蔵庫に置いてきてしまったと言うやらかしも💦

せっかくレース途中で食べようと楽しみにしていたのに。。。


最初の登り


私はラン・リュックに、水1.25L、砂糖入りホットハーブティ、持ってきたフラップジャック、キャラメル、それとIさんにもらった小さなお餅2個、おにぎり1個、エナジージェル、羊羹、それらを取り出しやすいところに詰め、雨カッパ、薄いウインドブレーカー、メリノウールの長袖、タオル、ヘッドランプ、手袋、日焼け止め、バセリン、バンドエイド、胃薬も入れた。


急な下り


長距離の部のレースは早朝のうちにみんなスタートしてしまって、午後は31キロと16キロの2レースを残すのみ。

私達の31キロのレースの参加者が一番多く、男女合わせて約650人が午後3時前に一斉にスタート。


至る所に牛さん


スポーツセンターを出発して、平坦な川沿いを少し走ると登りの山道に入り、そこで渋滞が発生。

ここでポツポツとにわか雨が降ってきたけど、すぐに止んでくれた。

私はほぼ最後尾で、カモシカのような脚のIさんはすぐに先へと消えて行ってしまった。



美しい滝


渋滞が解消するとぬかるみ道が現れ、粘土質の泥に足をすくわれ靴底がくっつき脱げそうになりながら、一気に500mほど登る。

最初のエイド10キロ地点までが、息が上がりっぱなし、胃が痛くなってきて、このレースの中で一番辛かった。

ここでバナナとチーズをもらって、胃薬を飲んだ。


また滝


そこから登った分一気に下り。

眼下にクヴェの村が見え、途中で綺麗な滝がいくつも現れる。

年配のランナーたちと抜きつ抜かれつを繰り返し、途中ひとりになったりしながら20キロのエイドに到着。


20キロ地点エイド


エイドでコンソメスープ、りんごをもらって水を補充してすぐに出発。

昔ならこの辺りから調子が出てくるスロースターターの私なのに、胃痛で楽しみにしていたおにぎりも口に入らなくて泣きそう😭


温かいスープで元気が出た


ここからは緩やかなアップダウンが続く。

残り11キロと思うと少し気も楽になり、結構な数のランナーを抜きながら走った。


残り11キロ!


私はいつも恵まれた環境で練習しているのに、思ったほどペースが上がらなくて少し悔しい気持ちになったり、もうこれ以上は無理なのかもと弱気になったりしながらも、最後まではなんとか行こうと自分を励ましたり宥めたり・・・。


クヴェ村はすぐそこなのに〜


クヴェ村が近くに見えてきて、ゴールの歓声が聞こえてくるのになかなか着かない。

やっぱり31キロはそんなに甘くない💦

最後のエイドは立ち止まらずに、歩きながらエナジージェルを摂った。


ぬかるみの世界😱


残り数キロになってやっと胃薬が効いてきたのか、一気にゴールへ。

周りの温かい声援が本当に嬉しい😍

ゴールでは数分前にフィニッシュしたIさんがカメラを構えて待っていてくれた。


ゴ〜〜〜〜ル💕 photo by Isan


5:34:33でゴール‼️

公式距離31.6km、高低差1380m。

総合588位(完走者646人中)、女子182位(210人中)。


大会を盛り上げてくれるコンサート


それになんとカテゴリー別ベテラン女子の部で2位に入賞し、グリエールチーズ、チョコレート、帽子を賞品にもらうと言う嬉しいハプニングもあった。



マラソンで初の賞品


ベテラン女子の部のランナーは3人だけで、私はスタートから3番手で走っていたけど、どこかでおばちゃんランナーをひとり抜いたらしく、1位の人とは5分差で、もうちょっと頑張っていたらカテゴリー優勝できたのに〜って(笑)。

今後はこう言ったチャンスも多いにあるので、また違った走る楽しみが増えた❤️


スイス国鉄


レース中は終始辛くて全く楽しむ余裕がなかったくせに、終わったらますます走りたい気持ちが強くなった。体がどこまで着いてきてくれるかわからないけど、フルマラソンに向けて頑張るぞ〜💪

体育館でシャワーを浴びてから、軽食テントで食事をしていると雨が降ってきた。

なんてミラクルビーム❣️


翌朝、宿の窓から


それから電車に乗って宿に戻り、12時に就寝。

翌朝は宿のおじさんが用意してくれた朝食を他のランナー達と一緒に食べ、10時ごろ出発して、ジュネーブの空港で降ろしてもらった。


宿の朝食


冷蔵庫に置いてきた大福餅はガソリン代(EV車だったので電気代)としてIさんに贈呈。

空港のスーパーで昼食を買って食べ、空港バスで4時ごろ家に帰ってきた。


道路脇のポピー畑



ジュネーブは蒸し蒸しするほど暑く、私が家に着いた後でゲリラ豪雨になり高速道路が一時閉鎖になると言うニュースを翌朝知ってびっくり😱😱😱



ジュネーブ空港


それから帰り道に、突然右膝の裏が水が溜まったみたいに痛くなり、家に帰ってから慌ててアイシング(全仏オープンテニス男子決勝戦を観ながら)すると言う最後にプチ・アクシデントもあり😭

無理をすると必ずしっぺ返しがくるお年頃、本当に気をつけないといけない。



世代交代のローランギャロス
『カルロス・アルカラスおめでとう👍』


トレーニング再開はしっかり休養してから。


Iさん、何から何までお世話になりました。本当にありがとう‼️

ミラクルビーム連続の素晴らしいレース旅行だった。


とん



おまけ映像:トラヴェ谷観光蒸気機関車


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