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2021年9月11日土曜日

2年ぶりの夏山山行(ブエ山3069m)

行ってきました〜。

しんどかった💧・・・でも楽しかった❤️

コロナで長らく忘れていたこの感覚が戻ってきた。

 

ベラー谷


去年日帰り+ソロで挑戦し、スタミナ切れで登頂できなかったブエ山(標高3069m)。
去年のブログ:https://tomokochamonixfrance.blogspot.com/2020/09/blog-post_17.html

行くまでは体力に全く自信がなくて、今年もあかんかも〜と半分弱気になっていたところ、お天気に背中を押された。この2日間を逃せば山頂に雪が積もってしまう可能性もあるので、今しかない!と出発。


山小屋のキャンプサイト


今年はスチーブと山小屋(標高1,924m)のキャンプサイトで前泊し、食事は山小屋でとることにした。

テント(スチーブが担ぐ)、寝袋、防寒具などをバックパックに詰めるとかなりの重さになってしまい、夕食の時間に合わせて山小屋に着いた時には既に体力を消耗💧

アーベントロート


6時半から夕食。

狭い食堂に宿泊者みんなで肩寄せ合って、大皿に盛られた食事を分け合って食べる。こんな山奥じゃワクチンパスポートも必要なく、ソーシャルディスタンスもなし💧

きっと私一人だけがビクビクしていたに違いない(笑)

夕食後、山が赤く染まっていくのをうっとりと眺めて、テントに戻って9時には就寝。

夜中に目が覚めてテントから顔を出し満点の星を眺める。流れ星も!まさにプラネタリウム。

防寒対策もしっかりしたので、もちろん寒かったけど思ってたほどではなかった。


日の出(6時ごろ)


翌朝、山小屋で朝食と水筒にお湯をもらい、テントなどの要らない荷物を置かせてもらって7時半ごろ出発。

天気予報は晴れ!

私達よりも早く何組ものグループが山頂に向けてすでに出発。

テントをたたんだりしてグズグズしていたらボールドウィン・タイムに💦(スチーブは遅刻常習犯)


朝食はパンとシリアル、飲み物だけ

出発していきなり急な登り。一気に息が上がり、できるだけゆっくりと歩いて体力温存。

見渡す限りのブルーベリーやお花でできた絨毯の中を進む。

深い谷にはあちこちから水が湧き出し滝ができる。

こんなところでは人間も自然の一部になる。



秋の花エリカ


しばらく歩くと岩場に差し掛かり、手に持っていたハイキング・ポールを折りたたんでよじ登る。

汗がドドっと出る💦

岩の間から可愛い花たちが顔を出し、思わず写真におさめたくなるけど先を急ぐ。


気持ちいい秋晴れ


出発から2時間で去年引き返したサロントン峠(標高2,526m)の分岐点に到着。

まだ雪が残るモレーンは荒々しく、まるで火星にいるかの様な気分。

いよいよここから未知の世界に足を踏み入れる。

空気が薄いのを感じるけど体力的にはまだ大丈夫。

途中で何度かスナック休憩、お水も忘れず小まめに摂る。


雪崩で千切られた標識


ここから暫く傾斜はなだらかになる、雪とガレ場のミックス。

息は上がりっ放しで、時折足をすくわれバランスを崩す。すれ違うハイカーたちもみな息を荒げてしんどそう。

山頂が射程距離に見えてきた。

でも先を見ると気が遠くなるので、一歩一歩脚を前に出すことに集中。

ここが正念場💪



なだらかな登りが続く



背後にモンブランが姿を現し、励ましてくれているかの様。

頑張るしかない😭😭😭

以前はこんなところをマラソンで走っていただなんて自分でも信じられないけど😅 月日は流れるなぁ。


モンブラン


最後の急坂を登り切ると山頂までもうチョイ。

雲が出てきて肌寒い。

11時半、ブエ山登頂❣️山小屋から4時間、予定通りでまずまず。

正面から見ると穏やかな表情のブエ山。でも反対側は足がすくむほど切り立っていてワイルド。すぐ先にスイスとの国境があり、アルプスがどこまでも広がっている。



山頂を示す石らしき物体


平日だと言うのに山頂は、年配のカップルやトレイルランナー、夕食を共にした写真クラブの人たちなどで賑わっていた。みんなで顔を見合わせ登頂の喜びを分かち合った。

息を呑む360度のパノラマ。

あ〜やっぱり山はええなぁ💕この達成感、すっかり忘れてたわ😊


スイス側


行きはヨイヨイ(でもなかったけど)、帰りは怖い〜😱これから長い下りが待っている。

途中で持ってきた食パン、トマト、チーズでランチ。

時間はたっぷりあるし景色を楽しみながらとその時は余裕もあったけど・・・。



長い長い下り


下れど下れど続く下りに、知らず知らずのうちに無口になってくる💧

途中で山ヤギさんが何匹も登場。さすがは四輪駆動、崖をすごいスピードで駆け降りて行く。

羨ましいな〜。


英語でアイベックス、仏語でシャモア


だんだんと歩くペースが落ちてきて、重い登山靴の中で足先がジンジンしてきた。

結局、下りも登りと同じ時間だけかかってやっと山小屋に戻ってきた。


疲労と酸欠で睡魔が襲う


短い休憩をとった後、預けていた荷物を取って駐車場まで高低差約600mの下り。

スチーブは途中で私があまりにも歩くのが遅いので、ブルーベリーを摘みながら箱いっぱいにしていた。

明日の私たちの朝食用😍



ブエさん、ありがとう❤️
また来るからね〜


最後は重い荷物が肩に食い込み、靴づれ寸前で如何にかこうにか下りてきた感じだった。

2日目は全行程10時間のハイキングだった。



チャボアザミ


家に戻ってきた時には脚が棒になり、フルマラソンを完走した時の様な疲れ方だった。
こんなに疲れたのってどれくらいぶりだろう、思い出せないくらい久しぶり。



冬には山スキーも楽しめる谷



今年は冬にあまりスキーもしなかったし、甲状腺の薬をやめたのもあって7月になるまでほとんどスポーツもできなかった。
本当に体力が落ちて、こんな登山はもうできないかも知れないと歩きながら思っていたけど、終わってみたらなんてことない(笑)また行きたいと思ってしまうから山には不思議な力がある。


真ん中のピコッと見えてる山


今回の山行を実現できたことは自分でも信じられないし、2年ぶりという事もあって感動もひとしおだった。

ただただ健康に感謝、お天気に感謝、相棒に感謝🙏

その一言に尽きる。



とん




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