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2018年6月17日日曜日

天然酵母パンの旅(南仏編)

Y子さんの子供たちは山育ちの自然児
南仏のSavoillan(サヴォイヤン)という小さな村に、地元のオーガニック小麦と天然酵母を使って炭窯で焼いているパン屋さんがある。





















最近、私はまたパン作りにハマっていて(自分ではあまり食べない癖に)、YouTubeや本を見ながら作ってはみるものの、知識も経験も乏しいゆえに失敗の連続。。。




Savoillanの村





実際にパンを作っているところを1度見学してみたいなぁと思っていたところに、











パン屋さん "Le Soleil Levain"






私の友人でスイスに住むパン職人のY子さんが、その南仏のパン屋さんを営む元同僚のCさんのところに小学生の子供達もつれて遊びに行くという。















私は無理を言って日程を合わせてもらい、日本から戻ってすぐに強引に便乗させてもらうことになった。



OPEN!!!



Cさんはパリでパン修行時代にフランス人のご主人知り合い、のち結婚、南仏に移り住んで2人の娘さん(もうティーンエイジャー)を育てながら、ご主人とパン屋さんを開業。








南仏には猫が似合う







今ではホテルやレストランに下ろすなど、評判のパン屋さんで連日大繁盛。
















出発の日はあいにくフランスの連休週の初日。



深い森






約450kmの道のりを途中で渋滞に巻き込まれながら深夜近くにやっと到着。















連休の稼ぎ時でご主人は朝2時から仕事が始まると言うのに、、、本当にお邪魔虫。





毎日お店の前のテラスで朝食



泊めてもらったのはパン屋さんの2階。

寝室がちょうど焼き窯の真上にあって床からホカホカと温かく、まるでパンの布団に包まれて寝ているよう💕










朝はパンのいい匂いで目が覚める。
お店には開店と同時にお客さんが次々と入ってくる。






オリーブ入りのホカッチャは絶品







そんな中、私たちは厚かましく焼きたてのパンをもらって、朝日のあたるテラスでカフェオレと一緒に朝食。













うわぉ〜ほんまに美味しい❤️ なんぼでも入る(笑)


軒先のお花







南仏のなんとも言えない柔らかい風と心地いい日差しに、筋肉も心も緩んでいくのがわかる。
















村にはパン屋さんとその隣にカフェがあるだけ。迷路のような路地はひっそりと静まり返り、南仏特有のオレンジ色の石造りの家々には色鮮やかな花が咲きみだれている。15分もあればぐるりと1周できてしまった。




ラベンダー畑が広がる


後ろにはフランスの国民的自転車レース
「ツール・ド・フランス」
の舞台でも有名な、標高1191mの
Le Mont Ventoux(ベントー山)がそびえる。










険しい岩肌がむき出した山々、この辺りはロッククライミングのメッカでもある。






子ヤギのユキちゃん?(笑)






滞在中はCさんのふたりの娘さんに案内してもらって、長女が働くヤギ農家に行って山羊チーズを買ったり、通っていた小学校がある村に行ったり、のんびりと過ごしていた。







山羊チーズ




















Cさん宅はパン屋のお隣。



Saint Christolの古い教会





時間をかけて自分たちで改装をしたという築300年のお家は、石と木がうまく調和し素朴だけどモダンで、リビングの中心にピアノが置かれ、家具もセンス抜群。








ビーツのスープを作った









夜は大きな食卓を囲んでみんなで食事。














本当に毎日ごちそうさまでした!






オーガニックの野菜や食材で作った料理を、友人が作ったという素焼きの器に盛りつける・・・これぞプロバンス流。












年代物の炭窯





ワインのお供に出してくれた残ったパンと天然酵母で作ったぬか漬け風野菜の漬物が、めちゃくちゃ美味しかった💕 糠漬けって糠がなくてもできるんやー、私も作ってみたい!










職人の目✨








夫婦で仕込みに追われ忙しい中を、脇で少し作業を見学させてもらった。
ご主人のパン生地を扱う真剣な職人のまなざしをみて、私は邪魔をしないようにしているのが精一杯だった。










あまりにもパンの知識がなさすぎて何を質問していいかもわからず、これからちゃんと勉強しようと反省。





Montbrun les Bains





フランス人は朝食べるバゲットやクロワッサンはその朝に買いにいき、焼きたてのものしか食べないので、次の日にはもう売れない。










もちろん忙しい日もあれば売れ残る日だってある。みんなが毎日食べるものだから簡単にお店も休めないだろうし、それに毎朝早い。。。ご苦労も多いだろうけど、こんな素晴らしい自然に囲まれて、こんなに美味しいパンを作り、地元に馴染み、家族円満に暮らしいしてるCさん一家を本当に素敵だな〜と思った。










それにこの機会を作ってくれたY子さんに感謝。
一期一会をありがとう💛












隣村の本屋さん




出発の朝、またいつものようにパンをお腹いっぱい食べさせてもらい、テラスでカフェオレを飲んだ。

















その日は朝から忙しく、あれだけ棚に並んでいたパンは昼すぎにはほとんど売れてなくなっていた。

私もスチーブにいくつかパンをお土産に持ち帰った。



Gorges de la Méouge





帰る途中車を道路わきに駐め、川に下りて子供達と川遊び。来る時は夜だったのでこんな深くて美しい渓谷を通ってきたなんて全く気づかず。。。

ほんとうに楽しい3日間だった。












日本のパン教本




ただ今、別の友人からパンの本を数冊借りてきて熟読中😁















本の中にパン生地は「作る」ではなく「面倒を見る」と言う気持ちが大切と書かれていた、なるほど・・・。




頑張って自分でも作ってみた!




いまだに目を瞑るとCさんちの香ばしいパンの匂いと口の中に広がる大地の味を思い出す。
やっぱりパンは生きている!




とん






















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