塔から街を見下ろす |
第12回 ラロッシュ・ブルーグラスフェスティバルに行ってきた。
ブルーグラスとは前回のブログでも少し紹介した通り、アメリカのケルト系カントリーミュージックのこと。このフェスティバル開催期間中、たくさんのカウボーイハット姿のファン達が各地から集まってくる。
ワークショップのバンドの演奏 |
私たちは木曜日と金曜日の2日間、自家用車を改装したキャラバンもどきに寝泊まりし、夏日で30度を超える中シャワーも浴びず何リットルも汗をかきかきフェスティバルを心から楽しんだ。
お城もある歴史ある街 |
私たちの住んでいるオートサボワ県にあるLa Roche sur Foron【ラロッシュ・スール・フォロン】という小さな街は、アメリカとヨーロッパ各国から35組のグループが参加し、4日間で計45の無料コンサートで盛り上がる。
その昔ここがまだサボワ公国だった頃、ゆっくりとフォロン川が流れ、あちこちに大きな岩がロゴロゴしていたことから『フォロン川の岩』というそのまんまの名前がついたという。アルプスの裾野に広がる、普段は静かで中世の面影を残す一街。
カフェでも |
1日目は昼過ぎに家を出発して、午後1発目の老人ホームでのライブになんとか間に合った。スエーデン人のカルテッドバンドのご機嫌な演奏でいきなりテンション・アップ!
太鼓を叩きながら歌う可愛い金髪のお姉さんシンガー、それにギター、バンジョー、ダブルベースがかっこよすぎる😍
街の中心にある学校にステージが設置され、アメリカの雑貨やレコードを売るテント、ボランティア達の手作り屋台が周りを取り巻き、ローカル感たっぷり。客の国籍や年齢層も幅広い。
フェスティバル・フード |
このフェスティバルのユニークなところは、早い時間帯に素人(セミプロ)バンドが登場して演奏し、審査員たちが点数をつけるコンペが行われる。
その中から優勝者には本場アメリカで行われるブルーグラスミュージック・フェスティバルに旅費も含めてゲストとして参加できるという懸賞が与えられるので演奏者側にも気合が入る。
いわばブルーグラスの登竜門とも言える。
その後ゴールデンタイムには各国のプロ・バンド登場し、雰囲気も盛り上がったところで、ショーの取りを務めるのはもちろんその筋では有名どころの特別招待バンド。
大音響の演奏が夜中まで続きクライマックスを迎える。
夜まで暑かった |
それに2日間のワークショップもあり、子供から大人までいくつかのバンドに分かれ、練習の成果を前座としてステージで発表したり、本当にブルーグラス・ファンにはたまらないひと時。
フランス人の特別招待ゲスト |
日中街をぶらぶらしていると、カフェやレストランから演奏が聞こえてくるし、公園ではどこからともなく楽器を持って集まってくる人たちでジャムセッションが始まったりと、街中がお祭り気分に包まれる。
Jazzでよく使われるハケ型のバチ |
街の中古楽器用品の出店で、私はスエーデン人バンドの金髪のお姉さんが使っていたハケのような太鼓のバチを見つけ、値切って購入😍7ユーロ也。
全くノーマークだったこのフェスティバル、スチーブに誘われて行ってみたらすっかりハマってしまった😝
レストランの前で |
演奏のスピード感は痛快で、息のあったハーモニーは心地よく、強烈に深く心に残り、
未だ家に帰ってきてもその旋律は頭から消えないほど(笑)
私たちは仕事があったので盛り上がる前に泣く泣く帰ってきたけど、週末にはたくさんの人たちで賑わっただろうし、コンペの結果も気になるところ。
街の公園でもジャムセッション |
とん
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